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    • 2020/6/26 18:37
    • 偏見と悪意に満ちた推察
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    • 彼は「自分の知らない、食いつけない話をするな」と手前勝手な主張を以前から抱えていたんだろうね。
      でもこの意見をそのまま伝えるのは、いくら恥知らずな彼であっても躊躇われた。
      裏を返せば「自分は無知です」と自白しているのと同じことだからね。
      プライドの高い彼としてはそれは絶対に認められない。

      加えて彼の言動には、自分が優れたクリエイターだとまわりに知らしめたい節が、所々に散見される。
      彼が度々口にする「エブリスタで入賞したことがある」とか「TRPGのシナリオ作りで自信がついた」とかの話も、その根拠になり得るはずさ。
      しかしそんな彼が、Dさんたちの何気なく交わされる知的な会話をただ見守ることしかできない。
      当人からすればさぞや屈辱だったろう。
      クリエイターとしての面目を潰された、そう思い込んだって不思議じゃない。

      そして先刻も述べたとおり、彼は非常にプライドが高いから、まわりが自分の知らない話題で盛り上がるのが許せない。
      かと言ってそれをそのまま告げるのは自分が無知だという暴露にもなる。
      だから彼はDさんたちの会話をやむを得ず黙さつすることで、自分の卑小な自尊心を必死に守っていた。

      しかし、最近地元の作家と話す機会に恵まれた彼は、そこで自分の主張の後ろ盾となる話を耳にした。

      それが「Tさん、市内の先生から教わる機会ありまして。
      やっちゃいけない態度のお話しでした。
      Tさんだと知識を出しすぎるのかかってまして、出版社さんや先生相手に怖いなーとなり
      (-_-;)んなんTさんだってそのときはかしこまるんだし」という訓示さ。

      彼からすれば、まさに天啓を授かったような気分だったろう。
      牢獄の中で外の活発な世間の様子に想像を廻らせるだけの日々からようやく解放される。
      それくらい彼は感動に打ち震えたはずだよ。
      何せ彼に救いの手を差し延べてくれたのは他ならぬプロの作家なのだからね。
      あのサークルの性格を思えば、それがどれほど重い意味を持つかは分かるはずさ。
      そして何より彼はこれでようやく自分の主張を遠慮なく訴えることが出来る。
      自分の窮屈なサークルでの立場がようやく改善される。
      きっと彼はそう考えたんだろうね。

      だから彼は実行した。
      Dさんが映画の話題を口にする機会を待って。



      おしまい

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