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    • 2015/2/5 15:31
    • この夜景観たさに白川郷へひとっ飛び(^-^)
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    • 荘川に拓かれた荻町集落に夜の帳が下り始めた頃、合掌造り住居の神田家から明善寺の庫裏等を眺められる水溜まり前に歩を進めれば通りの右手側は既に無数の人達が三脚を立てて今か今かと構えていたのでこの旅烏もその隙間にちょいと居場所を得てその時を待つ。

      それから暫く身を震わせて待ちつつ午後五時半を迎えると合掌集落の諸所に設けられた外灯から徐々に光を充てられて、冬の白川郷は今年二度観た昼のモノとはまた趣を異にする情景が現れて遠近より駆けつけた客人達の両の眼を存分に魅了させてくれる。

      折しも六日前に此所を去ってから白川郷は豪雪地帯の面目を躍如したかの様に大雪続きで前日の観測値も積雪量80cm超え、だけれどこの時は雪の舞は多少あったものの大方は大手を振って歩ける環境下でしかも視界もやや良し、極寒の山間地ゆえに足元の雪も良い具合に固まって足音さえまた心地良き響きである。

      そうして暫くはライトアップされた集落内を気ままに闊歩し、夕餉時でもあったので特別営業していた「乃むら」にて冷水で引き締められた蕎麦を大根おろしのぶっかけ風で頂き、腹を満たして気持ちも入れ直した辺りでいよいよ荻町城跡の展望台へ歩を進める。

      昼は立ち入り禁止である和田家裏手の登山道もライトアップ時は特別解放されていたので足元滑らない様に用心して登ること約二十分余、ようやく荻町集落を一望出来る展望台に到着する。この時もまだ雪が舞っていたので視界は幾らか霞が掛かってはいたが、それでも闇夜にポッポッと放つ灯りを照らされた合掌造りにその周辺の白雪は朧気なる見映えを示してこれまた乙な好みに、それは七日と空けず白川郷に駆け付けただけの価値を十二分に見出せた冬の夜の情景であったものである。

      そうして展望台で唯々眺望を楽しみ、下山してからも暫くは荻町合掌集落の諸所を眼に収めて高岡駅行きの臨時バスに乗車したのは発車時刻五分前の事でござい、金沢兼六園からの白川郷行きバスを降りてから実に三時間半もこの山間の世界遺産登録地を闊歩していた訳なのだが、機会に恵まれたならば一年に七日程度しか行われないというこのライトアップをまた観賞に駆け付けたいものだと思い、ライトダウンされて夜の静寂を纏った白川郷荻町合掌集落を後にした次第である。

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