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    • 2025/5/29 20:09
    • 我来たり、我見たり、我勝利せり
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    • 我来たり、我見たり、我勝利せり(2024)

      原題:Veni Vidi Vici

      公開日:2025/06/06

      製作国:オーストリア

      配給:ハーク


      監督:ダニエル・ヘースル
        :ユリア・ニーマン



      試写会にて

      何をしても罪に問われない胸糞悪い「金持ち」を題材にしながらも、常に良き父親、良き家族を描写。
      殺人を描いているのに画面には白を基調としたシーンが多くグロテスクな印象すらありません。

      上映後、ダニエル・ヘースル監督は「ウィン・ウィン」の撮影時、金持ちの邸宅にリサーチへ行き、そこで「猟銃をナミビアへと持ち出す」という話を聞き、銃さえも国境を越えて自由に持ち出せてしまう「金持ち」に驚いて本作を思い付いたと語っておりました。
      それゆえに
      何をしても全てが許される「金持ち」を、
      何をしても家庭が上手くいく「金持ち」を、
      何をしても思うように事が運ぶ「金持ち」を、
      ひたすら鑑賞する事となります。
      ヘースル監督はミヒャエル・ハネケ監督の「ファニー・ゲーム」についても語っていましたが、作品から受ける印象は別物でした。

      またジュリア・ニーマン監督の方も、語り部でもある「金持ち」の娘を演じたオリヴィア・ゴシュラーにハネケ監督の「ベニース・ビデオ」を観るように言い、演技の参考にさせたそうですが、ハネケ色はあまり感じませんでした。

      監督たちの話だけ聞いているとなんだかハネケ作品に近い印象を受けてしまうかもしれませんが、いつも子供たちに優しく接し、家庭が第一と考える「金持ち」の父親の描写を見ている限り、ハネケ作品のような鬱展開は微塵も感じられません。
      酷い事をしているシーンよりも明らかに養子と分かる小さい2人の娘が執事に対して紙吹雪を浴びせかけて遊んでいるシーンの方が頭に残るほどです。

      それでも鑑賞後のモヤモヤしたわだかまりは尋常じゃありませんでした。

      ヘースル監督は、罪を犯そうが握り潰せると豪語するトランプや人前では戯けてみせておきながら裏では人の首を簡単に切るようなイーロン・マスクを引き合いに出していましたが、彼らの名前が出た途端、映画が絵空事に思えなくなり背筋が凍り付きました。

      監督たちは物語の顛末や、「金持ち」に対する考え方を観客に投げているのは明らかです。
      観た者がどのように本作を受け取るのか、非常に興味が沸いてくる作品でした。

      余談ですが、上映後にヘースル監督から「どうして本作を観たいと思ったのか」と尋ねられました。
      監督は本作の何に惹かれたのかが気になっている様子でした。

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