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- 2011/1/26 10:26
- 彼女の家に行ったんだがクソ怖かった・19
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- 俺は本当に道に迷っていたんだけど、人に聞こうと思ってもこの一帯は人通りが全くと言っていいほどなかった。
結局、俺はとにかく坂道をどんどん降りていくことにしたんだよな。
すると前方に暗くてよく見えないけど、確かにぼんやりと人が歩いている事を俺は確認したんだよな。
「おっ!人だ!」
俺はそう思って、体勢をその歩いている人の方へと向けたんだよな。
気さくな人ならこうやって道を尋ねてやろう。
「駅どっちか?」
ってな。
いや、気さくそうな感じの人じゃなかったとしても俺はこうやって道を尋ねてやろう。
「すみません、駅どっちですか?」
ってな。
一人も通行人がいなかったせいか、人が確認できただけで不安感が取り除かれたような気がしたんだよな。
一瞬脳裏に彼女はもう家に着いたのだろうか・・・。
などという事が浮かんだが、今は自分が無事に帰りの駅に着かなくてはいけない事を優先的に考えるのが先決だと思ったんだよな。
彼女には後で家に帰った時にでも電話で無事に家に到着したのかメールで聞けばいい、と思ったんだよな。
俺はぼんやりと見える人のほうに進んでいったんだよな。
そして、なんとか歩いている人を肉眼で確認できるまでの距離まで詰め寄ったんだ・・・。
俺は、確信したんだよな。
そして同時にこう思った。
「なんで?」
ってな。
- 俺は本当に道に迷っていたんだけど、人に聞こうと思ってもこの一帯は人通りが全くと言っていいほどなかった。