詳細説明
言葉とは時に甘美で時に残酷なもの…
しかしその言葉を作品という一つの形にする事によって世界は何倍にも膨れ上がります。
此所では御互いの作品に触れ共感や違う考え方を学び、成長出来たらなと考えています☆
さぁこの世にある唯一の魔法【言葉】の世界を拡げて行きましょう(*・∀・)
月一の皆が同じ内容で詞を奏でるものやリレー小説なんて企画もただいま運営中♪
掲示板は公開なので見てみて良いなという作品があれば入ってみて下さい(*・ω・)ノ
許可キーワード
【明鏡止水】
参加希望の際にお忘れなく☆
参加後は挨拶&絡みを御願いしますm(__)m
ひだりての
心の蔵に
旋律を
貴方の歌を
言の葉紡ぎ
キーワード無ければ無視致しますよ。
長期絡みなしは無断で消します。
参加後は内部規約を見て下さい。
ミニメ制限の方々は御手数ですが私の伝言板日記に一筆御願い致します。
サークル通信
サークル通信って?-
2010/1/7 18:46
明けましておめでとうございます
サークル掲示板 最新トピック
- 2014/7/21 9:54小説庵
-
-
-
- イエク【グランマ】 ばあちゃんは、耳が遠い。 何十万円もする補聴器を付けても 回復はしなかった。 ぼくが気を付けていること。 こちらからは話しかけない。 ばあちゃんの話は、 顔と顔を見合わせて聴く。 「Yes」「No」で答えられる話題は 身振り手振りを加えて、動作を大きく。 ばあちゃんと薬局に買い物に行く日がある。 ばあちゃんは欲しい物とそのパッケージを よく覚えているので 慌てず、急かさず、全て商品が揃うまで 後ろでじっくり静観する。 ばあちゃんは熱のこもる台所が苦手なので いつからか食事を 別の場所で食べるようになった。 今は梅雨と夏の境目だが 冷房も扇風機も台所には備わっている。 何か別の理由があることも考えられたが 本人の意思を尊重して今に至る。 自然の摂理で行けば、 ばあちゃんの方が先に逝く訳だが ばあちゃんは百歳を超えても まだまだ家族の一員のような気がしている。 たしかに衰えを抱えてはいるが 好奇心旺盛で生命力を保つ 秘訣のようなものを感じることがある。 ばあちゃん、ぼくはばあちゃんの孫で 本当に良かったです。 今日も明日も明後日も、 はつらつと過ごして下さい。
-
-
-
- イエク【音符】 その音楽家は、 音符の飼育が上手くなかった。 フレーズの器に次々に孵化させるのに その後は割と無関心で 簡単に死なせてしまう。 それでも、彼は 孵化させることが好きだったので 誰の耳にも届かない音符を 散歩の途中でばら撒いて帰る。 彼の中に、生きている音符もある。 彼は音楽家だ それ以外に人生を生きる術を知らない。 愛を音符に変えたことがあった。 平和も、怒りも全部音符で表現した。 楽器の演奏は、そこそこできた。 しかし、あくまでそこそこだから それで食べるに困らない生活は 送れなかった。 もうすぐ夏が来る。 童話の昆虫は音楽にかまけて 働かなかったので 凍える冬を越せなかったが 彼はそれを特に教訓にしようとは思っていない。 働けば金がもらえる、当然だ。 しかし、好きなことをして生きて行くには その道を極めんと没頭する 七転八倒の時間が必要だと思う。彼の主張。 今日も彼は音符を飼育する。下手なりに。 美しい四小節が、 高らかに産声を上げる。 無関心だが、 彼は音符を優しくすくった。
-
-
-
- イエク【オレオ詐欺】 「ば、ばあちゃん? オレだよ! オレ!」 「ああん、律かい? どうしたかね?」 「事故っちゃって、あの、その……」 「お菓子を買う金がない。 そう言いたげだね」 「う? う、うん。 40万くらい 振り込んでもらえないかな?」 「かまわないが、 今、オレオはあるかい?」 「お、OREO? あ、あるよ、あるある」 「オレンジジュースは?」 「うん、あるよ」 「じゃあ、オレオを オレンジジュースにダンクしな」 「OREOを オレンジジュースにダンク…… おお! ばあちゃん、 すごく美味しそうだよ。 これを食べればいいのかな?」 「こんの、たわけがっ! そんなもん、美味い訳なかろうがっ! オレオと オレンジジュースを合わせた味は 入念に使った雑巾の味がするんだよっ。 詐欺師の坊主、もう一つ言うとくが ウチの孫の律は女だよっ! 一昨日来やがれってんだ」 プツッ! ツー、ツー、ツー……
-
-