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特にない(笑)

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  • 2025/1/19 12:43戯曲
    • "Bette"
      Bette>>9 4、訳者が解説で言及しなかった点に、ラストシーンがある(これをどう考えるのか訊いてみたいものだ)。 ティルフォード夫人が別れを告げて退場してから、たっぷり一分の後に、カレンは後ろを振り向かないまま、片手を上げて「さようなら」と告げる。 この長いタイムラグは何を意味するのか? 一つには、カレンがもはや世間(他者)と心を通わせることがなくなったことを示していると考えられる。いわば、周囲との隔絶である。 もう一つの解釈の結末として、葬儀の後、ティルフォード夫人やジョーを振り切って、一人で遠くへ去っていく映画のラストシーンがある。わたしが感じたのがそれで、映画の脚本を書いたジョン・マイケル・ヘイズのそれは、わたしの見解とほぼ一致すると思われる。ただし、このときのカレンの心情に怒りや恨みはなく、諦念だけがあったのだとわたしは見ている。
    • "Bette"
      Bette>>8 2、タイトルの『子供の時間』とは、カレンとマーサの学校のことだと思う。 これにはまず、生徒たちである「子供の時間」。 もう一つには、マーサとカレンの娘時代から続く友人関係。カレンはジョーと結婚して大人になろうとするが、大人になれないマーサは、それによって自分たちの娘時代からの関係(子供の時間)が失われることに不安と心細さを感じていたに過ぎない。 さらに、ティルフォード夫人の、メアリーへの愛情。これには、後見人としての責任が伴っていなかった。それがメアリーを増長させた。ティルフォード夫人の、メアリーとの関係は、まさに「子供の時間」であった。 メアリーの嘘は、これらすべてをぶち壊し、「子供の時間」は終焉する。 3、従って、マーサに同性愛的傾向が潜在していたかどうかはハッキリとはしないが、わたし個人としては、無かったと考えている。 周りにそう言われ続けたことが暗示になって、ついには自らそう思い込んでしまったのだろう。そういう例は世間にいくらでもある。
    • "Bette"
      Bette 【『子供の時間』訳者解説を受けての感想】 細かい途中経過を説明すると煩雑な長文になるので、わたしの結論だけを以下に簡潔にまとめた。 そのため、訳者の見解への同意や異論の概況は、本書を読んでいただく他ない。 1、同性愛を扱った作品でないことは、読めば一目瞭然で、同性愛は単に、メアリーの嘘と中傷のネタになっているだけ。 当時の批評家たちは、同性愛というセンセーショナルな言葉に目がくらんで、作品の内容を見誤ったのだろう。
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  • "Bette"

    [主催者]Bette個人の読書日記サークル。

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