OPPER(･)(･)ﾁｮﾒﾁｮﾒ

俺には二個上の兄貴がいたんだ
兄貴はサッカー部のキャプテンでもあり生徒会長でもあった
俺はそんな兄貴の背中を見て育ってきた
俺は兄貴とは違って何も出来ない馬鹿でいつもいじめられてた
そんな俺を兄貴はいつも守ってくれてた
でもそんな兄貴に俺は怒りを覚えてた
兄貴に迷惑かけたくない、俺が惨めに思えるからな
そんな時、俺ら一家はドライブ中に新潟中越沖地震に見舞われたんだ
俺は気付いた時にはベットの上だった
俺の親は教えてくれた
兄貴は事故で脳死の状態になり体の半分が動かなかった俺に体を移植させたってな
もう兄貴は帰ってこない、俺は兄貴に謝りたい、こんな弟で、最後まで迷惑かけてごめんって、俺は兄貴を尊敬してた、でもそれを口にだせなかった
だから今日も胸に手をあてて言うよ
「ありがとう、兄ちゃん」