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サークル通信
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- 2012/5/31 13:28主の書室達、ゆっくりしにきた
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- -TUSK-「たまには手伝ってもらいますが、それも本当にごくまれに、ですね」 そして小さく肩を竦めてみせて、視線をまた本へと戻しつつ言葉を続ける。 「別に皆手伝うのを嫌がるという訳ではないのですけれど、この作業は言ってみれば私の“暇つぶし”の一環ですから。それを他の方に分けてしまうのは勿体無くて」 「…………」 その答えに、○○は訝しげに首を傾げる。 ……なら、何故自分は手伝わされているのだろう? ○○の疑問に、ツヴァイは一度目を瞬かせて、何が面白かったのか一頻りくすくすと笑ってから。 「──それはそれ、これはこれ、です」 ─End of Scene─
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- -TUSK- ○○も最初は嫌々ではあったが、いざ始めてしまうとそれなりに興が乗って、結構真面目に働いたのだ。ツヴァイに至っては何やら不可思議な力を使って本を浮かせ、手を使わず大量の本を片付けている。 けれども、辺りの様子をこうして見ると、整理が進んだようにはさっぱり見えない。 単純に、人手が足りないのだ。 (せめて、もう二人、いや三人は欲しいところだけど……) そんな事を考えて、ふと気づく。 もし自分が手伝わなかったら、ツヴァイは一人でここを整理していたのだろうか? 「○○さんがいらっしゃらなかったら、ですか? 勿論そのつもりでしたけど」 ツヴァイは傍に積み上げられた本の状態をチェックしながら、顔も上げずにそう答える。 流石にそれは大変なんじゃないだろうか。他の“箱舟”の住人達は手伝わないのだろうか? ○○は少し休憩と床に座り込みつつそう訊ねると、 「お手伝い、ですか?」 ツヴァイはそこで顔を上げて、○○の顔を不思議そうに見つめてから、己の記憶を辿るように少し視線を彷徨《さまよ》わせて。
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- -TUSK-それはそれ、これはこれ 「○○さん、その本はあちらの書架の三段目右隅にお願いします」 ツヴァイの指示にげんなりしながらも頷くと、○○はえっちらおっちら本を抱えて書庫の中を歩いていく。 ここはツヴァイの部屋ではなく、“主の書室達”を構成する書庫群のひとつだ。 何故こんな所にいるのかといえば、ツヴァイの部屋で御茶しつつゆっくりしにきた筈なのに、そのままツヴァイに引っ張られ、書庫整理に駆り出されてしまったのだ。 前は「単書を扱うのは注意が必要」などと言って、触らせなかったくせに。 受け取った本を指示された場所へ多少乱暴に突っ込みながら、○○が愚痴るようにそう言うと、ツヴァイはにっこりと微笑んで、 「それはそれ、これはこれ──です」 全く。調子の良い話だった。 *** そして作業を始めてかなりの時間が経過。 息をついた○○は、ぐるりと辺りを見渡して、一つの感想を呟く。 (……広すぎる)
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- 2012/5/31 11:25主の書室達~ツヴァイ戦
- 2012/5/29 4:06臨海教室:Lv.9
- 2012/4/15 1:53奈落
- 2012/4/14 17:56ジルガ・ジルガ(等級2~)
- 2011/6/21 11:04御意見・御要望