ひろみのなく頃に・解

煮物に、サラダに、漬物に。
私たちの食卓を縁の下から支え続けてきた「大根」。
大根といえば上部が緑がかったずっしりとした白い根に、緑色の葉を備えた「青首大根」と呼ばれるお馴染みのイメージですが、実はこれ、最近定着したイメージだったんです。
現代の大根のイメージを決定づける品種が誕生したのは1974年のことでした。
「耐病総太り」と名付けられたその新品種は、病気に強く、栽培しやすく、そして味も良いという革新的な品種で、たちまち農地や市場を席巻しました。
この大根は青首大根の宮重大根をもとに開発されたため、耐病総太りの大流行で「大根といえば青首大根」というイメージが定着したそうです。
耐病総太り登場以前はその土地特有の地大根がよく作られ、練馬の練馬大根のほか、鹿児島・桜島の巨大な桜島大根や、信州の辛味のある鼠大根など、現代にも受け継がれている品種もあります。
江戸時代に花開いたこの地大根の文化により、最終的には約130種類もの大根が江戸時代全体で栽培されたようです。


大根の意外な歴史に触れた私たちは、大根のことをもっとよく知りたいと思うようになりました。
このサークルでは大根に関して活発な議論を重ねることで更なる造詣を深めることを目的としています。
現在新規メンバーを絶賛募集中ですが参加人数が上限に達してしまっているので駄目です。