カギネコさんとモバ友になろう!
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- 2011/5/22 22:34
- 五百羅漢 100幅!
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- 江戸東京博物館で「五百羅漢 幕末の絵師 狩野一信 増上寺秘蔵の仏画100幅」を見てきました。
結論から言うと、すごく濃かったです。五百羅漢ということで、1枚につき5人ずつの羅漢、プラス鬼やら人間やら動物やらが描きこまれている掛け軸が100枚あるんですから、濃密ですよね。それに加えて波や木々や草花などもみっちりしっかり描かれていて、その迫力に圧倒されてしまいます。
羅漢像もそれぞれ個性があり、動きがあって、ひとつとして見逃せません。教えを説いている羅漢さんのすぐそばで、耳をほじくっている暢気な羅漢さんがいたり、冷淡に見えるほどに厳しい顔をした羅漢さんにドキリとしたり。画面のなかで羅漢たちは強くたくましく生き生きとして、自由だなぁと羨ましく思いました。
10年かけて制作してきたそうですが、数枚残したところでノイローゼ状態となり、亡くなってしまいました。自分の全てを絵に注いだんでしょうね。神経質なまでに描きこまれた画面を見れば、精神をキリキリと絞るようにして絵筆を握っていたんだろうな…と伝わってくるようです。
なので残り数枚は弟子が描いたもの。明らかに面白みがなくなり、のっぺりとした動きのない画面になるので、すぐ分かります。こんなに違うものかと驚くほどでした。
たくさんの人が観にきていましたが、後半になるとみんな一様に疲れた様子で、心なしか立ち止まる時間も短くなっていきました。描いたほうだけでなく、観るほうにも気力がいる、全100幅の掛け軸でした
- 江戸東京博物館で「五百羅漢 幕末の絵師 狩野一信 増上寺秘蔵の仏画100幅」を見てきました。