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- 2014/6/1 22:00
- 【学園都市】魔女は考える。
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- 絶望で包んだ筈の愛し子が、心を自らに明け渡さなかったのは何故だろう。そう考えて、その魂の形に再び目を凝らして、気付く。
愛する片割れに寄り添うように存在する、在りし日の自分の影が、そこに見えたことに驚愕した。
そしてそれが、愛し子が在りし日に、自分が託した結晶を引き継ぎし者であるからだと理解した。
自分と片割れ。2つが1つとなり産まれたその魂。
魔女は歓喜した。その有り様にうち震えた。
そして祝福に自らの魔法の一部を与えて、現世に送り返した。
魔女が与えた氷の欠片は、深々と愛し子に突き刺さり、発芽する植物のように心に根を張った。
魔女は笑う。
心が凍ってしまったらと。
また、自分を求めなさい、と。
愛を知らぬ愛し子に。居場所を持たぬ愛し子に。祝福という呪いをかけて魔女は笑う。
運命はまだ、彼女を逃がしてはいないのだと。
- 絶望で包んだ筈の愛し子が、心を自らに明け渡さなかったのは何故だろう。そう考えて、その魂の形に再び目を凝らして、気付く。