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    • 2006/7/15 20:13
    • オチなし…Ⅱ
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    • 生温い水でコレを洗いながらそんなことを考えている内に綺麗になった。しかし、肌は灰色だ。この前食べた跡など、熟れた柘榴の様にはぜて、肉が皮膚の中から盛り上がっている。その上、血がこびり付いて汚らしいことこの上ない。
      否、旨そうではあるが。
      腹を裂くと臓物は粘液に塗れて糸を引いていた。
      危ないところだった。一日遅ければ、一部は液化していただろう。
      腸の一部を噛み千切る。どろどろの粘液と腐りかけた肉の旨味が妙にあって驚いた。
      塩漬けにせず、今生で食べたほうが良いかもしれない。そう思ったが、胃の辺りにぎっちりと蟲の卵が植え付けられていたのを見て気が萎えた。
      蟲は嫌いだ。
      塩漬けにしよう。ちょこちょこ肉を摘みながらそう思い、くちゃくちゃ音がする様に口を動かす。
      眼だけは抜いて、蜂蜜に漬ける。瓶がいっぱいになるころだから、明日脳髄と一緒に煮詰めて、飴を作ろう。
      歯がむき出しの顔に口付ける。
      私は食物に感謝を忘れない質だ。プライドでもある。
      私は私の腕を見た。薬品による汚染。もうすぐ私もコレの様に食物になるだろう。
      せめて私の様に感謝を忘れない人に食われることを願おう。
      私は鼻歌混じりに、解体を再開した。

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