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- 2007/10/23 0:43
- それでもボクはやってない
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- 「それでもボクはやってない」
加瀬亮さん主演、周防監督久々の新作です。
あらすじは20代の男性フリーターが、会社の面接に行く途中の満員電車で、女子中学生に痴漢をしたと申告され、裁判で争うお話です。
結論から言えば、かなり面白かったです。公開時には話題になりましたが、やはり社会派、半ばノンフィクションの作品なので沢山の人に見て欲しいなと思える映画でした。
男性なら主人公に感情移入して見れば凄いドキドキして楽しめるでしょうし、女性でも彼氏の元カノ(鈴木蘭々)に移入して、子供がいる方ならお母さん(もたいまさこ)の目線で、見ればドップリ世界感に浸かれるんじゃないかと思います。
見所としては、タイトルの中の「それでも」と言う部分です。
日本の裁判制度の穴を描いているこの映画、途中で警官や弁護士から「やってなくても、やったと言え。早く申告したら少しの示談金だけで済む。認めないと三週間拘留されて、裁判になっても勝ち目は少ない」と再三、主人公は言われます。「それでも」主人公はやっていないと主張するのですが…
どうなるかは、実際に見てお確かめ下さい。
そして僕が面白いと思ったのは、ハリウッドが同じテーマで撮ってたら、娯楽性を追求し3つ、4つはどんでん返しな要素を(ワイルドシングスの様に!)入れたと思います。どんでん返しな映画は個人的に大好きなんで、見終わった後に「この展開すげー」と興奮しますが、この映画はそういうタイプの映画とはまったく逆で、びっくりするぐらいシンプルに終わります。
あっさりと終わります。
しかし、この「あっさり感」がこの映画をリアルに、テーマをより身近に感じさせてくれるので、見終わった後に「俺の人生も、この映画の様にあっさり崩れるかもしれない」と考えさられてしまうんですよね。
ワイルドシングスなんて、同じ様なテーマなのに、(いい意味で)あり得ない展開で映画的なストーリーのせいで、見終わって何も考えませんもん。
なので、世の男性は一度は見るべきですね。
この映画を見ても、痴漢をする男は確実に病気ですよ。
久しぶりにいい邦画を見たので大満足です。
見たと言う方は、感想等書いていって下さい。
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