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- 2017/12/22 9:08
- 世界観1
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- 日本は他国の脅威に警戒しながらも、各々の国から文化を取り入れ、華々しく発展しつつあった。
茜空を裂いて、"彼ら"が現れるまでは。
【或ル者ハ無カラ火ヲ放チ、又或ル者ハ一息ノ間ニ人ヲ微塵ニ刻ム】
後に新聞を賑わしたこの記事の一節の様に、黄昏時にだけ現れる彼らは日本を容赦なく蹂躙した。
子供の笑い声、明るい歌謡曲、馬車輪の軋む音。希望と幸福に満ち満ちていた夕暮れ時は、阿鼻叫喚の地獄へと変わった。
いつしか彼らは、夕暮れ、茜空から現れることから
"黄昏(たそがれ)"と呼ばれる様になった。
政府は黄昏に対抗すべく手段を探し、そして見出だした、否、"其れ"を生み出した。
『汝、神ニ選バレ召集ヲ命ゼラレル。是ノ令状ヲ以テ直チニ軍部へ參着セヨ』
そう記された【赤紙】を渡された若者は、男や女、如何なる身分であれ必ず大日本帝国軍"神椿隊"へ強制召集される。
そこで黄昏の血肉を投与され、更に肉体を独自の施術によって改変する。
"其れ"は神(皇)を護る唯一の術にして憎し黄昏の血を継ぐ不浄の民。
大日本帝国軍最後の牙であり黄昏に報いる生贄。
夕暮れ時に現るる黄昏へ命尽きるまで刀を振るい、緋色の空の下で血を流し去り逝く。
胸に咲くように溢れたその血潮から、"其れ"はこう呼ばれる様になった。
"神椿(つばき)"神と民を守り散る花。
___此れは、黄昏に咲く果てなき椿の物語。『リンク:大日本帝国軍』
『リンク:黄昏』
- 日本は他国の脅威に警戒しながらも、各々の国から文化を取り入れ、華々しく発展しつつあった。