‡Levi's‡さんとモバ友になろう!
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- 2012/12/18 14:51
- 別れ
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- 僕の職場は介護現場で出会いと別れが多い。僕が入社して三ヶ月が経過した時ある日の朝、赤馬さんという95歳のじいさんの体調が急変した。体は病魔の巣でいつ亡くなってもおかしくない状態である。じいさんは覚悟できていた。僕は仕事をするのに必死でじいさんの事なんて考える余裕もなかった。死期が近いじいさんの所には毎日、家族が面会に来ていた。じいさんは毎日泣いていた。ある日僕はじいさんに話かけられた。「この歳になれば分かる。ワシの命はもう短い。ばぁさんには面倒ばかりかけたな」と泣きながら言ってきたが僕の頭の中は晩御飯の事しかなかった。次の日じいさんの部屋に職員が集まっていた。じいさんが亡くなった。じいさんの妻ちよさんが別れの言葉をかけていた。「あなたと過ごした78年は幸せだったよ。またあの世で出会えるといいですね。さよなら誰よりも愛した人。」まわりにいた職員は泣いていた。僕は少し成長したように感じた。