ツキオさんとモバ友になろう!
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- 2008/10/19 15:56
- 暇だったんで…過去作品を再UP
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- 「愛さえあれば何でも出来る」
誰もが10代の頃に持つ、そんな青臭い決意に
ひとつずつ順当に挫折し、大人になってきた。
オレも、オレの周りも。
知らなかったことを知る代償として、気付かされた高い壁。
それは決して扉なんかではなく、ただ壁でしかなかった。
「無理なこともある」
初めてそう気付かされたのは20代の真冬。
深い絶望に打ちひしがれ、もどかしさを痛感した時があった。
眠れない夜、独り布団に丸まって、ただ震えていた。
そしてもう取り返しのつかない事に、後悔をしていた。
ストーブが壊れるなんて・・・。
覚悟はしていたんだ、いつかこんな日が来るってこと。
冬にしか会わないお前は、いつかの冬に逝っちまうんだろうって。
でも、だからってあんまりだろ。
暗かった部屋で間違えて蹴っ飛ばしたのはオレ。
壊れたのは、お前の電源と、オレの足の小指。
気付かされたのは、外気温と、お前無しじゃ夜も眠れないオレの冷え性。
そう、別れなんてものはいつも突然にやってくる。
幸せだった日々は、いつだって終わったあとに気付かされる。
お前がいるの、当たり前だと思ってた。
少なくとも、別れがこんなに早いとは思ってなかったからな。
お前と出会って3度目の冬も過ぎ、季節はもう春になった。
春は別れの季節と共に、新しい出会いを運んでくる。
だから元気で。
笑顔で・・・バイバイ。
そしてオレは昨日、ストーブを粗大ゴミに出したんだ。
悲しみを瞼で覆い隠すように、そのあと昼寝をしたんだ。
お前の夢を見れるようにって・・・。
- 「愛さえあれば何でも出来る」