■ケメ■さんの日記

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- 2010/12/10 21:30
- 2010/12/8(水)
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- 不思議。
  
  息をしてないだけ。
  
  心臓が動いてないだけ。
  
  ただそれだけ。
  
  私が東京に出るまで
  ずっと一緒に暮らしていた
  おじいちゃんが
  天国に行った。
  
  ずっと寝たきりだったけど
  歩けないだけで、
  元気だった。
  
  お昼寝は昔からしてたから
  一日の大半が睡眠になっても
  あんまり違和感なかったなぁ。
  
  パチンコが好きで、
  毎日自転車で行ってた。
  
  自転車に乗れなくなってからは
  テレビが好きでずっと見てた。
  
  歩けなくなってからは
  携帯電話を持つようになった。
  
  毎日のように二人の娘に
  電話してたんだってね
  
  私がたまに帰ると
  『誰？』
  なんて言って、ビックリしちゃったよ
  
  でもすぐに
  『あぁ、ケメちゃんかぁ！
  綺麗になって～
  じぃちゃんわかんないよ～』
  なんて言ってたなぁ。
  
  よく寝てたからさ。
  
  今も寝てるみたいだよ。
  
  綺麗な顔。
  
  ちょっと口元笑ってる感じ。
  
  可愛い。
  
  眠りについて
  心臓が止まったんだってね。
  
  苦しまずに綺麗な顔で
  おばあちゃんに
  会いに行けたんだね。
  
  いつもの寝顔と
  なんにも変わらない。
  
  不思議だ。
  
  息をしてないだけなんだ。
  
  だから実感がわかないのかな。
  
  今でも夜中は静かにしなきゃって
  思っちゃう。
  
  隣の部屋のおじいちゃんは
  もういないのに。
  
  それでも、まだ
  実感は出来ない。
  
  受け止められてないのかな？
  
  よくわかんないや。
  
  今日はゆっくり寝よう。
  
  また明日ね、おじいちゃん。