ゆうちゃん)さんとモバ友になろう!
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- 2010/5/24 8:41
- もう1年か…7
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- つづき。
本当は家に帰って久し振りに家族が一緒に居れるのを期待したが、葬儀代もバカにならないくらい高いので諦めた。
今の家計状況からすると治療代だけで支払うのが精一杯だっただけに葬儀にかけるお金があまりなかった。
本当にガン治療はお金が掛かる。がん自体を治療するお金、治療を補助するためにいろんなサプリメントに対するお金、治療がうまくいかず対処療法に掛かるお金、最期を迎える為病院に掛かるお金、最期を迎えて今世から送り出すためのお金…この世の中お金がいろいろ掛かる。だけど仕方がない。そのことよりもっと早く母親の体調の変化に手を打てなかったことの後悔は今もある。
葬儀場につき一連の説明と打ち合わせをした。遺族というものは病院から悲しみにくれる余裕さえないんだな~なんて改めて思う。
奥の部屋で安置されている母親の顔を見るとがんとの戦いにようやく決着がついたことの安堵感か治療して来たときよりいい顔をしていた。
翌日は通夜で明後日は出棺と告別式。
淡々と進んでいった。出棺され火葬場に行く霊柩車の中で父親がぽつりと言った言葉が忘れられない。
「なんか、もういなくなって心に穴が開いたようだ…看病して来たときはわからなかったな。看病していたときのほうがよかった…」
- つづき。