まあのすけ♪さんの日記

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- 2012/3/29 23:05
- むかしむかし
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- あるところに
  若い男がいました。
  男は怠け者で趣味は寝ることで、特技は愛想笑いというほどに周囲の環境に関心がなく
  自堕落な生活を送っていました。
  
  家族や友人には本心から感謝もできず、文句や愚痴をこぼしては人から遠ざけられていき、とうとう孤立してしまいました。
  
  しかし男は寂しくありませんでした。
  衣食に困ることはなく、愛想笑いで人との付き合いに満足し、課せられた仕事をこなす。
  
  形はあれど、中身がまったく充実していないことにも気が付かず、いや、気付いているにも関わらず、そんな環境に満足したつもりになっていました。
  
  ある日、男は満足していたつもりになっているのを実感するのでした。
  
  男は仕事を持っていました。
  その仕事には就くキッカケと後押しをしてくれていた祖母がいました。
  男はその祖母の後押しに感謝の意を持っていたのかもわからないような態度でした。
  しかし、その祖母を亡くしてしまい、深く悲しみを覚えました。
  懸命に働いたわけでもなく、成り行きにまかせるようにその場しのぎを繰り返して、
  もはや仕事と言えないような時を過ごしていたことにたいへん反省をしました。
  同時に男は仕事に満足しているわけではないという確信も持ちました。
  
  そんな男には憧れる男がいました。
  その職に就く以前の話、男はその憧れる男に弟子入りを申し出ました。
  弟子入りしたにも関わらず男は異業種の仕事に就いたため、自身はたいへんな嫌悪感にさいなまれていました。
  
  男はその師匠に
  ｢師匠のようになるためには技術を得るための時間と知恵がいります。だから、自分のやり方で師匠を超えるほどの人間になろうと思っています。｣
  そぉ言って男は違う職業に就き生計を立て一年を過ごしました。
  
  男は悩んでいました。