エリんギ☆さんとモバ友になろう!
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- 2008/1/18 17:39
あの子の退院
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- 15日、夕ごはんの頃、彼女は今まで見たことのないくらい、まぶしい笑顔で病棟から去って行った。
私がびっくりしたのは、最後のタバコに行った時、お父さんと一緒だったんだけど、「ここに来て、しあわせやった。いっぱい友達もできたし、可愛がってもらったし。なんだかんだあっても私はお父さんとお母さんの子どもに生まれてきてよかったよ。ありがとうございます。」と頭を下げたこと。
私はどうだろう。
母のもとに生まれてきたのはとてもしあわせ。でも、父親は違う人でも良かったし、願わくば違う人であってほしいと思うくらい。ヒドイ人間だ。
もちろん私がこうして生きて、みんなに出会って、普通よりもっとしあわせだと感じながら毎日を送っているのは、間違いなく、父親がいなかったらできないコト。
だけど私はいつまでたっても父親への恨みを消すことはない。なのに、あの子はその言葉をごく自然に面と向かって言ったんだ。
みんながびっくりすることがいっぱいあったけど、それでも誰からも嫌われないでいるのはきっとそんなところからきてるんだ、と確信を持った。
みんなが箸をとめて、「バイバイ」「おめでとう」と言ってたのを私は泣きながら見てました。
- 15日、夕ごはんの頃、彼女は今まで見たことのないくらい、まぶしい笑顔で病棟から去って行った。