風魅谷さんの日記

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- 2012/9/22 7:13
- 9月21日
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- ２週間ありがとうございました。
  
  あなたが身体を提供してくださったお掛けで疾患についても、看護についても、学ぶ事が出来ました。
  頑固で意地っ張りでしたが、「泊まっていけ」「また来週はお前がよかのー」「ここでテレビば見れ!!」とたくさん私に「ずっと側におれ」と言ってくれて嬉しかった。
  
  一人で不安だったのですね。
  楽しみに待って下さる姿が私は嬉しかった。
  
  「お前名前はなんねー??いや、名字しか知らんけんの、名前ば覚えとかないかんのー」
  と、手帳に名前を書いてくれて嬉しかった。
  
  本当は。
  たくさん手や足も
  洗いたくて
  お風呂に入れて
  あげたかった。
  
  洗髪する約束
  守れなくてごめんね
  気持ち悪いって言ってくれたその日に行えば良かった。
  
  だんだん手が冷たくなって。
  朝きた時にはもうダメだと思って泣いた。
  仕事してるから、わかる。
  あなたが今、どんな状況か。
  
  でもあなたは最後まで
  意地っ張りだった
  
  マスクを外せ。
  カニューレにしろ。
  カーテンば閉めて。
  お茶飲ませろ。
  図るとば持って来い。
  
  微かな声でたくさん訴えてくれた。
  諦めてなかった。
  
  ごめんね。
  あなたの前で
  泣いてはいけないのに。
  一番辛いのは
  あなたなのに。
  
  ルールを守れなかった。
  
  先生が言ってた。
  「看護師は女優よ」って
  でも出来なかった
  
  人はいつか。
  馴れてしまうと
  業務で終わらせてしまう。
  泣くことを忘れてしまう。
  
  「あなたが泣けるのはこの人にたくさん援助をしたからよ。この人に一生懸命だったからよ。」
  「その気持ちを忘れてはいけないよ」
  
  看護師は
  そう言ってくれた
  
  カンファレンス中の呼び出し
  既に、あなたは亡骸となっていて。
  
  亡骸に約束してきた
  「私、看護師になる。だけん見てて下さい」って
  聞こえてますか??
  見ててくれますか??
  
  カンファレンス前に
  息の苦しいあなたに。
  「あなたに会えて良かった」
  そう言った時に大きく頷いてくれた。
  
  あなたを一生忘れません
  
  ありがとうございました
  
  今まで掴めてなかった
  自分の看護観がわかった気がする
  
  今度は約束。守るから。
  
  だから見てて下さい。
  
  そして、あなたは
  ゆっくり休んで
  楽しみのゲートボールを
  行って下さい。
  
  ありがとうございました