十六夜 凛斗さんとモバ友になろう！
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい！
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- 2013/4/2 20:59
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この部屋は君の香りが満ちている
この世界がただ一つ
僕の居場所
待ち人は来ない
それを知って待つ僕は
愚かと笑う
あなたは何者？
ここは『僕』の居場所
九年間も主はいない部屋は
世界は置き去りにするだろう
僕はこの部屋で
忘れた感情を思い出す
無くしたものを手探りで探す
ねぇ この手で掴めるモノは 僅かしかない
大事なものは どんなときも離しちゃダメなんだよ？
当たり前が幸せだったんだ
無くした日常は戻らない
こんな僕でも 楽しいと思えた瞬間があって
忘れていた
いや 忘れたがっていたんだろう
刀を納刀する時の鍔鳴りは 何の合図？
日本の昔の風習
誓いなんだって
恥ずかしがる君は
確かな動作で
鮮やかな音を奏でた
刀で交わした約束は違えない
それは君の流儀
僕は君に似たのかもね
よく言われるんだ
僕を見ると 君を思い出すと
仕草が似ているんだって
君を忘れたいのに忘れないのは
指輪があるからかな？
結婚指輪だったもの
壊せば忘れられる？
いつか 自分を許せる日がくる？
自分の愛し方は今も分からないよ
ただ君が居たから
それだけで良かったのに
欲張りだね
僕は
消えてしまう前に名前を十回呼んだら忘れてって話を知ってる？
魔法の薬も君から聞いたんだけど
十回目の名前は 結局呼ばなかったんだよ
夜はあまりに暗く
夜明けはあまりに遠く
長い長い夜を
抱き締めている
愛と憎悪を
過去と復讐を
俺はまだ抱き締めている
それでも俺は孤独な部屋で
一縷の希望を無くしてしまわないように
いつか来る夜明けを待っている
夜明けは来るのかな？
癒えたはずの傷が疼く
我らの絆は絶たれず また 絶たず
この世界に生まれ
この世界のように永く強くあるだろう
激しい刺激に慣れて
空虚で退屈になるのではない
到達してしまうからこその空虚さがある
空虚から別の虚無に繋がる
それの繰り返し
静かな絶望と諦念は蝕むよ
さぁ 終演の幕は開いたよ
