あれから四年さんとモバ友になろう!
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- 2011/4/13 16:57
- 異文化コミュニケーション不足
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日本、中国、韓国の合同文化サミット行ってきたー
誰も行こうとしないからうちの大学からは私一人でした
どうせFランですよっ、ふーんだ
最前列の特等席に私の名前がどーんと大学名と一緒に貼られている様は、まるで私が大学の代表みたいで心臓に悪かったです
どういうことなの
まあ著名な先生たちのお話を拝聴して、しばらく質問したり話し合ったり絵を描いたりするだけの簡単なお仕事だったんですけどね
紅楼夢や西遊記の名翻訳を手がけた女の先生に会えて感動しました。子供の頃に読んで中国の文化にの興味を持つきっかけになった本ですから
今回のサミットでかなり気になったのが「文化の逆輸入」というお話
現代は様々な作品のモチーフとして自国や世界各国の持つイメージや伝統、宗教観が扱われています。他国へ持つ文化的なイメージを調査しても、それらモチーフとなった文化とほとんど同じものが出てきます。
しかし、それらは一度外国でデフォルメ解釈されてから本国へ逆輸入された「加工されたイメージ」だというのが本題です。
実際、日本を題材にした作品に異国の人が求めるのは「鮮やかな色彩」だったり「神秘的な様式美」だったりしますよね。
千と千尋の神隠しの欧州での大ヒットを受けた考察なので結構偏りはあるとは思うのですが、それでも日本の古来より続く伝統、そして美意識とはかけ離れていることが分かります。
建築面で言えば寺社に始まる木造の落ち着いたデザイン。簡略化させた民衆文化でさえ華美とは無縁な機能性重視の造りをしています。
仏教的なものの行き着く先は個人としての悟り、大乗仏教的には国家の安寧であり、決して忍者の修行の一貫ではありません
しかしながら簡潔に日本という国を表現するには奥ゆかしい空間演出ではなく絢爛な装飾の方が分かりやすく面白いのです
こういうのがどこで誤解されたのかと言えば浮世絵だったり派手な着物の柄だったりするわけですが……
日本に限らず、イギリスなら紅茶、フランスならブルジョワ、イタリアならカフェと実際にかけ離れたイメージが固定しつつあるのはグローバル化にふさわしくないというお話でした
まあ「日本とは何か」なーんて深く考えすぎても仕方ないけど何も考えずに国を表現するのも問題だよ!ってことだと思います。