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    • 2013/6/2 1:12
    • 暇だから死にかけた話してあげる
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    • あれは約10年前...
      ヒラペニ少年は長野で初めてのスキーなるウィンタースポーツに身を投じていた
      滑っては転び、転んでは滑りの繰り返し。
      「家族旅行でやって来た長野。なのにどうしてボクはこんな辛い思いをしなくちゃならないんだ・・・。ボクはドングリでもオニギリでもないのに・・・」
      最初からあまり乗り気ではなかったヒラペニ少年は子やぎの様に足をプルプル震わせながらそう思った。

      それでも人間上達するものでちょっとづつではあるけれど、滑れる様になっていった。
      「す、凄い!乗れる!乗れるぞ!ボクでもこの大雪の波に乗れるんだ!」

      少し出来るようになっただけのお調子者のヒラペニ少年。
      家族でもう少し上からリフトで上って滑ろうということになった。

      リフトから降りるとコースが二手に別れている。初級者コースと上級者コース...
      大概、遊びに来ている観光客は初級者コースを楽しみながらなだらかに滑る。上級者コースへ行くのは所謂ガチ勢だ。
      しかしここでこれまたお調子者の父が上級者コースを指差し「せっかくやし、あっちいこや!いけるいける」と言った。
      ヒラペニ少年はここで思った。いけると
      何故だか分からないが、あの時は根拠の無い自信があったのだ。

      上級者コースをそっと上から覗き込んでみる...見えない
      実はその日は酷い豪雪で前方が2mも見えないほどであった。
      ヒラペニ少年はここでも思った。いけると
      見えないことで逆にそう思わせたのだろう
      しかし、今思えばあれは逝けると勘違いしていたのだなと思う

      霰が顔を叩く中、ヒラペニ少年は地獄へ飛び込んだ。
      飛び込んだ瞬間思った。「あ、これは無理なやつだ」と
      すぐに内股でスキー板を三角形の形にし、ブレーキをかける...止まらない
      今度はスキー板を滑る方向に対して垂直にする...止まらない
      実はこの日は急激な気温の低下により雪面が凍っていたのだ。
      ハッと先を見る。

      そこには崖があった。先の無い崖が

      スピードは落ちない。目の前には柵の無い崖
      「うわああああああああ!!!」

      死ぬ・・・!!

      その時、走馬灯が見えた。
      家族、友人、好きな女の子。色んな人の笑顔が走馬灯の速さで眼前に駆け抜けた。

























      結局、崖だと思っていたのは単なる窪みであった。
      あれ以来、一度も走馬灯は見ていないが(見たくもない)、あの時は「あー、俺まだ死にたくねえな」と心の底から思った
      あと50年は生きたい。 おしまい

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