クッキーмさんとモバ友になろう!
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- 2010/11/21 22:19
夜のピクニック
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- 11月、このハンパなく寒い夜中に友達とピクニックしてきましたぁ
っていうバカ話ではありません
小説「夜のピクニック」の感想です
高校の学校行事「歩行祭」、全校生徒1200人が1日をかけて80キロの道のりを歩き通す
前半の60キロは団体歩行で1年生からクラスごとに並んで歩行し、仮眠をとった後、後半の20キロは自由歩行で、気の合う仲間や好きな人と高校生活を振り返りながら歩いたり、運動部などは記録を目標にして走ったりと自由にゴールを目指す
こんな面白そうな学校行事、すっごく興味ひかれませんか?
1年生や2年生の時には苦痛でしかないのに、3年生になるとこの行事が楽しみになり、歩行祭をやらずには卒業できないとまで思うようになる。
なんか分かる気がするなぁ
80キロを歩き通すなんて、想像を絶するほどの疲労や苦痛が伴うはずなのに、それ以上に、仲間と大切な時間を共有すること、高校生活を青春してる、生きてるって強く実感できることのほうが、疲労や苦痛を上回っていると思う。むしろ辛いからこそ、そう感じる部分は大きいと思う
「みんなで、夜歩く。たったこれだけのことなのにね。どうして、それだけのことが、こんなにも特別なんだろうね。」
夜になると元気になるやつ、テンションの上がるやつ、雄弁になる人、恥ずかしいことでも言えてしまう雰囲気、秘密を話したくなる心理状態。夜っていうのは不思議な力をもっているね。高校生には特に力を発揮するのかも。そのあたりの描写も面白い
始まってみればあっというまで、心に残るのは記憶の上澄みだけ。終わってしまってからようやく、さまざまな場面の断片が少しずつ記憶の定位置に収まっていき…全体の印象が定まるのはずっと先のこと
きっと大人になってから、何度も何度も歩行祭のことを思い返して、仲間とバカ話をするんだろうな毎回同じような内容で
読み終わったら、自分も歩行祭を完歩したような気持ちになりました
とても柔らかく温かい作品です。興味が沸いたら是非どうぞ
- 11月、このハンパなく寒い夜中に友達とピクニックしてきましたぁ