武郁さんとモバ友になろう!
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- 2020/12/25 0:14
- 母の死に顔に涙が出ない。
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- 火葬前に母との最後の別れをした。棺桶の前の小窓を開けると9ヶ月ぶりの母の顔があった。
息子と亡くなる前に老人ホームの職員から、母の写真を送ってもらっていた。職員は、見ない方がよいと言ったが、ゴリ押しして送ってもらった。多臓器不全により、顔は黒くなり、頬は肉が落ちて、かなり弱っていることが判断できた。確かに見ない方が良かったのかも知れない。ただ、私は覚悟を決めるために必要だった。
小窓を開け、二人で覗き見た。母の顔が有った。えっと驚いた。母の顔は、白くなり、目尻が下がり、口もとに歯が見え、うすく笑っている。笑顔なのである。悲しみより、驚きで息子を見た、息子が綺麗だと言った。ウ~ンあの写真が頭に残っていた私と息子は、驚いてしまった。私は、葬儀社の人に死に化粧したのか?と訊ねた葬儀社の人は、何もしてないと答え、微笑んでますよね。と言った私は、涙も悲しみも忘れて、母の顔をもう一度確認した。笑っている。死ぬことで開放されたのか?母は、私に悲しみを残さないように笑顔で去ったのかも知れない。私が泣くことを一番悲しんでいたから、自分は幸せだったよと伝えるために笑いながら逝ったのかも知れない。息子も私も母の遺骨を拾いながら、これからの人生を大切に生きて行こうと話した。
涙を流さずに見送ることができた式だった。
今、遺骨になって仏壇に安置して、漸く家に帰って来たね。寂しかったよね。でも、これから一緒だから私を見守って下さい。私や息子が幸せになれるように。
- 火葬前に母との最後の別れをした。棺桶の前の小窓を開けると9ヶ月ぶりの母の顔があった。