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- 2022/7/11 1:07
- ―私の歴史― 45.広島天馬屋
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- 1月5日から平田商会で働き始めた私は、入社4日目の1月8日に早速出張に行くことになりました。
出張先はブラジャーミシンの営業所でも結婚式場でもなく、広島市のデパートでした。
広島市には天馬屋、福井屋、そこう、四越の4つのデパートがあって、私はその中の天馬屋に出張に行くことになりました。
「またデパートで仕事が出来るなんて思わなかったなぁ」
私はそう思いながら、リーダーの男性の岩尾さんと女性の坂下さんと3人で天馬屋に向けて出発しました。
私達の天馬屋出張の目的は「新春宝石フェア」の応援でした。
天馬屋では平成8年1月9日から2月15日まで新春宝石フェアが開催されるので、私達3人はその応援にやって来たのでした。
天馬屋の宝石売場にはヨシノ興業という会社がテナントで入っていましたが、平田商会の平田社長は元ヨシノ興業の専務で、平田商会はその縁で毎年天馬屋の新春宝石フェアの応援に来ていました。
ちなみに平田社長はヨシノ興業での社長争いに敗れてヨシノ興業を退社し、独立して平田商会を興したのでした。
またヨシノ興業はかつて私が勤めていた菱友商事がデパートで開催していた春の宝石フェアの応援メーカーの一つで、天馬屋宝石売場の店長はかつて春の宝石フェアで応援に来てくれていた人でした。
宝石業界というのは広いようで狭い業界です。
天馬屋に着いた私達は宝石売場に挨拶に行きました。
店長「桃田さん、久しぶりだね、今年は菱友さんも応援に来てくれたんだ」
ゆみ「吉田さん、お久しぶりです。私、菱友は去年で退職したんです。今は平田商会にいまして、平田商会の社員として応援に来ました」
店長「あぁ、平田さんの所か、あの人、人使い荒いだろう、俺達もあの人の下にいた時は散々こき使われたよ」
ゆみ「私、平田商会に入ってまだ4日目なので、社長の事、まだよく知らなくて…」
店長「あぁ、そうなんだ。あの人には気を付けた方がいいよ。口は悪いし人使い荒いし、社員を人として扱わないからね。もしあの人がうちの応援に来たらさ、俺、あの人をぶん殴ってしまうかもな」
ゆみ「ええっ、うちの社長って、そんなにひどい人なんですか?」
2人の間でそんな会話が交わされ、横でそれを聞いていた岩尾さんは苦虫を噛み潰したような顔をしていました。
- 1月5日から平田商会で働き始めた私は、入社4日目の1月8日に早速出張に行くことになりました。