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    • 2010/7/10 21:57
    • 壊れそうな橋
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    • ある渓谷の中に、脆くて今にも壊れそうな石橋があった。
      吊り縄はなく、橋は細く、また下は轟々と渦を巻きながら濁流が氾濫し、橋はグラグラと揺れている。
      滑落したら命は間違いなくないだろう。
      そういう橋にある者と人が現れた。

      かの人は云う。
      「これはお前たちの橋である」
      この崩れそうな橋がか、と者は鬱々としつつも見あげた。

      かの人は云う。
      「壊れることは、いつでもあるだろう」

      者たちの意思の橋。
      いつも脆く崩れそうな格好をした、それでもれっきとした橋である。

      かの人は云う。
      「この橋はお前には見聞きし来ることができるが、片割れが来ることは叶わない」
      者はハッとして振り向いた。
      「君、この橋に気をうつすが、君、彼の本を知ることはないからだ」
      余計に橋がグラツいた気もするが、キッと気のせいだと者は思い続けた。

      かの人は云う。
      「恐れず進めれば、また、相人と手を取りあいて進むならば渡れるだろう。しかし一片の迷いありた時はその橋は迷いなく朽ち墜ちるであろう」

      かの人は云う。
      「我、去を振り向かざるが如く、前を向き進むが為手」

      かの人は云う。
      「頑強にするのもまた君也」

      その責の重さに思わず息を呑む。
      一歩進めばその橋を歩むことになるだろう。

      かの人は云う。
      「橋、これだけではなく」

      見渡せばなるほど、渓谷の先にはまだ橋がいたるところに架かっている。

      「選択するのは君である」

      言うだけ言うと、かの人は笑いながら霧の中に消えていった。
      あとに残るは渓谷に挟まれた石橋の群と者だけである。
      暫しして者は一歩を踏み出した…。







      古来より“石橋を叩いて渡る”ということわざがあるが、なにも慎重な性格や堅実ということでもない。
      人生そのものが石橋だから。
      恋愛と目標を掛けた小説風味なものですたw

      あなたの片割れはなんですか?


      文章書きの練習に。
      いつもとはだいぶ違う文体を意識して書いてみた。

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