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- 2018/3/24 10:50
- 立川こはる・国本はる乃二人会
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- ◆道楽亭寄席◆
「負けてたまるか!?」七連発
~第三勝負~
●立川こはる・国本はる乃二人会●
◎2018年3月13日(火)・19:00開演。
◎於…道楽亭Ryu's bar
◇番組◇
『権助魚』
立川こはる
『弥作の鎌腹』
国本はる乃、曲師…馬越ノリ子
ー仲入りー
『雷電初土俵』
国本はる乃、曲師…馬越ノリ子
『花見の仇討ち』
立川こはる
若手を中心にバラエティに富んだ企画で演芸ファンを魅了している新宿の道楽亭で、先日行われた落語界と浪曲界の若手実力派の立川こはるさんと国本はる乃さんの二人会に行って来ました。
意外にもこのお二人の顔合わせは今回が初めてだそうで、今勢いのある若手女流の競演に大入りの大盛況。こはるさんは『権助魚』と『花見の仇討ち』、はる乃さんは『弥作の鎌腹』と『雷電初土俵』と二席ずつ掛けられ、真剣勝負のお二人に客席は大いに盛り上がりました。
こはるさんは昔行きました立川流の落語会で初めて拝聴した時に、若手ながらになかなかの名演を聴かせて頂き、以来、気になる若手の一人です。
一席の『権助魚』の権助の釣った魚をおかみさんに話す所にほのぼのとしたおかしさがあり良かったです。
二席目の『花見の仇討ち』は掛け値なしに上手いな~と思いました。人物の描写と場面の切り返しの鮮やかさが見事で、噺の世界が鮮やかに高座に浮かび上がり、やっぱりこはるさんは凄いと改めて思いました。
六部が敵討ちの場に向かう途中、叔父に捕まり大酒を飲まされ、つぶれてしまう所から、六部が止めに来ないので延々と斬り合う羽目になる三人の描写は大変良かったです。
はる乃さんは『弥作の鎌腹』、『雷電初土俵』と大ネタをぶつけられ、これぞ浪曲という舞台を披露され、ファンを魅了しました。
落語との他流試合は浪曲に馴染みのない方もおられ、受けない危険もあります。しかし、笑える軽いネタで受けを取る方向に走らず、真っ向から浪曲で勝負する姿勢は素晴らしいと感動をしました。また、お客さんも良い芸はわかりますので、はる乃さんの名演に感動をしているのが伝わりました。安易な笑いより真剣勝負に勝る物はないと、はる乃さんの舞台から教えられました。
今後もはる乃さんの舞台に注目です。
馬越ノリ子さんの三味線も良かったです。
お二人による四席がどれも高水準の出来で、来た甲斐がある会でした。
これからもお二人のご活躍と道楽亭さんの企画に期待を致します。
- ◆道楽亭寄席◆