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    • 2018/3/4 22:29
    • 吉田喜重監督『水で書かれた物語』
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    • 『水で書かれた物語』
      ●1965年・中日映画社作品。日活配給。
      ◆モノクロ、シネマスコープサイズ、120分。

      ●監督…吉田喜重
      ●原作…石坂洋次郎
      ●脚色…石堂淑朗、高良留美子、吉田喜重
      ●製作…伊東博吉、駒崎秋夫
      ●企画…芥川和敏
      ●撮影…鈴木達夫
      ●音楽…一柳慧
      ●美術…黒沢治安
      ●編集…浅井弘
      ●録音…橋本国雄
      ●スチル…長谷川元吉
      ●照明…海野義雄

      岡田茉莉子
      浅丘ルリ子
      入川保則
      山形勲
      益田愛子
      加代キミ子
      弓恵子
      三村薫
      中村孝雄
      桑山正一
      岸田森
      田中筆子
      中川いたる、他

      『ろくでなし』『血は渇いている』など問題作を発表し松竹ヌーベルバーグと注目を集めた吉田喜重監督が、松竹を退社後にフリー第一作として手掛けた作品です。

      原作は石坂洋次郎の同名小説。石坂洋次郎と言えば『青い山脈』を始め、明朗な青春物というイメージが強いですが、この作品は母子相姦が題材の陰鬱な話で、石坂作品の中でも異色の存在と感じます。石坂洋次郎自信も最初は映画化に反対を示したそうです。脚色にこの後、何作か組むことになる石堂淑郎、詩人の高良留美子を配し、観念的な作品に仕上げてあります。

      岡田茉莉子さんと浅丘ルリ子さんという二大女優の顔合わせが魅力で、二人の美しさを吉田監督は最大限に引き出しています。
      先年、かんで余命宣告を受けて終活で注目をされた入川保則さんが母と妻の父との関係に苦悩する青年を好演されています。
      『樹氷のよろめき』の蜷川幸雄さん、『情炎』の菅野忠彦さん、『炎と女』の日下武史さん、『女のみづうみ』の露口茂さんとこの頃の吉田作品の人物は個性派の役者を起用され、作品の陰影を出している気がします。
      地方都市の名士で、娘婿の母親と深い関係になる山形勲さんが貫禄を見せ、人間の業を感じさせる芝居に唸ります。

      鈴木達夫カメラマンのモノクロ映像、前衛音楽家一柳慧さんの音楽の美しさにも息を飲みます。

      吉田喜重監督の作品は重苦しく時に難解な時もありますが、つまらないわけではなく、私は割りと好きです。

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