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    • 2010/1/24 2:07
    • 夢日記 『雪山』
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    • 気づけば私は雪山にいた。


      特にウィンタースポーツを普段から嗜んでる訳でもないが、なぜかスキー板をはいていた。
      レンタルしたのだろうか、青と黄色でそれとなくデザインされたそのスキー板はロゴがかすれ、どこか古ぼけて見えた。



      長い行列。皆一様に山の頂きを目指す。前にも後ろにもカラフルなスキーウェアの波がうごめいていた。それなのに。

      …異様に静かだった。
      人の声も、陽気な音楽も聞こえて来ない。シンシンと確かに降り続いている雪の音さえも。

      辺りは暗く、どうやらナイターの時間帯のようだ。しかし所々に立つ照明は薄暗く、長い雪道を点々と照らしているだけだ。


      どれくらい経ったのだろう。人々は無言で次々にリフトに乗り込む。独特な機械音だけが辺りに響く。ここで初めて音を聞いた気がした。
      黒く錆び、ペンキがはげ落ちた安全レバー。私は縋り付く様にその冷たく冷えきった鉄棒を握る。



      昇る。昇る。昇る。



      上下に激しくその身を揺らしながらリフトは上昇していった。どこまでいくのだろう。行き先が全く見えてこない。時折木々の影から最初にいたと思われるコテージの明かりが遠くにちらついて見えた。


      視界一面真っ白な雪がそう錯覚させるのか。高さの感覚がわからない。ただ、落ちたら死ぬ。それだけははっきりとわかった。

      リフトを何度か乗り継いで、どこか巨大な建物の前に「私たち」はいた。まだリフトからは降りられない。この時、私を運ぶ一人用の粗末なリフトはもうほば垂直に上昇していた。一定のリズムで吊り上げられていく。

      もう触れてしまいそうな距離にある建物の壁には小さな窓が一箇所だけあった。中からは暖かそうな光がもれる。その光に近づいたとき不意にその窓が開き、中から声をかけられた。


      「通行許可証を提示してください」

      なんだ?何を言っているんだ?私は焦った。思えば自分が何故そこにいるのかさえわからなかったから。人の流れについて来ただけだ。そうしなきゃいけない気がして。

      振り向くと後ろのリフトはつかえていた。永遠に続く、無言のリフトの列。人々に表情はなかった。


      急に恐怖が襲ってきた。すぐにでもこの場から逃れたかった。

      はやく、はやく…!
      とりあえずウェアのポケットはすべて探ったが、手がかじかみ言うことを聞かない。


      しばらくその場で齷齪していると、窓から困った顔の係員が半身を乗り出し、私を強引に中に引きずり込んだ。

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