Michael-蒼依さんとモバ友になろう!
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- 2017/2/1 3:15
- 大切なもの。②
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- 周囲もそうだが、病を患っている張本人が一番、苦しいのだろう。
それを知らぬ者は、精神疾患を持つ患者について、酷く見下す傾向にあることを、私はよくよく知っている。
病とは、彼女もよく言っていたが、
「疾患を抱えた張本人にしか、その苦しみなんざ理解出来ん!」
…と、よく怒りを露わにしていた…。
また、
「上っ面だけの理解は、偽善でしかない。真に理解しようとしない者はいつだって、“理解していく”というような言葉を、望んで使いたがるようだ。」と言い…、
「蒼依…、人間は疲れる生き物だね。自己便宜の為に、平気で嘘もつく。人間なんかに生まれたくなかったよ。」
そう言うといつも、感情を消す為に、『見えない仮面』を着けて、心で泣いていたようだ。
彼女が、感情のままに動ける身であれば、きっと、気持ちの上では相当楽になれる筈なのだ。
また、治癒への道は、殆ど無い。
笑わせてあげる事・心許せる者である事…のみが、唯一の効率良い治療法だろう。
しかし、「怒り」や「虚ろ」「自殺企図」等の場合、感情を抑えなければならない。
彼女は、死を望んではいないから、制止してやらなければならないのだ。
しかし、彼女がもし、本気で死を望んだ場合……。
やはり私には、彼女が死に往く姿を見送れない…。
悲哀を、一身に背負うであろう彼女の背中を、見送れはしない…。
『何もの』であろうとも、離別・或いは死別は辛く悲しい事…。
どうか私が、最期の最期迄、大切なものを大切に想い、私の持つ、ありったけの愛を、注ぐことが出来ますように。
また、もし私が志し半ばで死に絶えた場合、死の向こう側であろうと、純粋で崇高な愛を全て、注ぐことが出来ますように…。
大切なものの『真(マコト)の幸せ』が得られることを、多分に、私は願い、祈るだろう。
しかし、志し半ばは悔しいので、やはりまだ世を去りたくはないものだ。
蒼依の手記より。
- 周囲もそうだが、病を患っている張本人が一番、苦しいのだろう。