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- 2016/7/29 4:04
- 怪談2(ポケモンGO)
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- そこは街灯も少なく真っ暗な道だった。
人もまるでおらず川から聞こえる音とけたたましく鳴く虫の音だけ響いていた。
一通りその場所を堪能すると男は堤防沿いをスマホの画面をみたまま歩いた。
人も少なくポケストップもない場所なのによくポケモンが出て再びゲームに夢中になった。
知らない土地なのでゲームの中の地図を頼りに歩いていくと気付けば男は堤防を降り川原へ出ていた。
立ち止まり改めて回りをみる。
道を間違えたかと思い引き返そうと、再びゲーム内の地図に目をやると、自分のいる場所が行きたい方向とは真逆の川へとどんどん移動していった。
GPSの不調かと思っていたが自分のいる場所を示すものは川の中心へ移りそこに留まった。
気味が悪くなり急いでそこから立ち去ろうとするも辺りは暗く遠くに見えていたはずのビルの明かりもいつの間にか消えていた。
スマホの明かりを地面にやるとあたりは葦が折れて先程までは足にまるで感じなかったはずなのにぬかるんでいた。
焦った男はぬかるみに足をとられて転びその拍子で持っていたスマホを手放してしまった。
男には見えなかったが画面の現在地を示すものは川の流れのように下流へとだんだんと動いていった。
男は何かに引きずられるように川の中へと消えていきましたとさ。
おしまい
- そこは街灯も少なく真っ暗な道だった。