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    • 2017/4/12 0:23
    • にゃーと鳴く犬①
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    • むかしむかし、あるところに変わった犬がいました。その犬は犬のように4つ足で歩き、秋田犬のように頭の上に耳があり立派な尻尾もありました。ただ一つ、変わったところは、その犬はみなと違い、にゃーと鳴くのです。
      ある日、にゃーと鳴く犬は仲間の犬と一緒に狩りに出かけました。仲間の犬はウサギを追いかけます。食料にする為です。
      しかし、にゃーと鳴く犬はウサギを追いかけたくありませんでした。あの小さく大人しそうなウサギが、かわいそうでならないのです。しかし仲間の手前、追いかけるふりをしなければなりません。にゃーと鳴く犬は走りながら、登りやすそうな木を見つけ、スルスルと登りました。
      すると、仲間の犬たちが笑いました。
      「お前は獲物を追いかける足は持たないくせに、役にも立たない木登りは得意なんだな」
      にゃーと鳴く犬はとても悲しくなりました。
      にゃーと鳴く犬は、犬のように4つ足だし、立派な尻尾もあります。みなと同じように、鼻をヒクヒクさせたりもします。それでもみなと同じようには出来ないのです。にゃーと鳴く犬は自分は犬として失格なのではと思い始めました。
      にゃーと鳴く犬はいっそいなくなってしまおうと、この辺りで一番高い木のてっぺんまで登り始めました。そこから身を投げ出そうと思ったのです。てっぺんまでスルスルと難なく登り、にゃーと鳴く犬はえいっと身を投げ出しました。
      しかし、にゃーと鳴く犬は怪我の一つもせずに見事に着地してしまいました。
      諦めずに何度も登っては身を投げ出しましたが、その度にゃーと鳴く犬は見事に着地をしてみせました。ついに、にゃーと鳴く犬はいなくなることを諦めました。
      悲しくて、池のほとりをトボトボと歩いていると、奇妙な犬に出会いました。
      その犬は小さな頭に黄色い唇、細い首。耳は無く、後ろ足は黄色で指の間には膜があり、前足はなぜか両足とも背中に折りたたまれていました。にゃーと鳴く犬はその変わった犬の優しそうな瞳が気に入り、話しかけました。
      「こんにちわ。あなたはどなたですか?」
      その変わった犬は少しびっくりした顔をしましたが、すぐに優しい表情になって言いました。
      「やあ、こんにちわ。私はグワァと鳴く犬さ」


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