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    • 2011/7/2 10:09
    • 第一話
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  • "アバター"
    • ある小さな国。

      親の顔も覚えていない程の年齢で俺は捨てられて、ふと気づけばこの路地裏で盗みをしながら過ごしてきた。

      足が速いことが自慢だった。風のように軽やかに走ると誰も追い付けない。ついてくることがないから盗みをしたって捕まることなんて無かった。


      そんな俺を綺麗な服を着た大人が見つけた。



      「君か……足の速い少年というのは……」

      俺の目の前にその大人がしゃがむと微かに甘い香水の香りがした。
      やっぱり城の人間は良い香りがするんだなとも思った。

      「……誰……?」

      「城の人間、と言った方が良いかな?
      ……君を城へ招きたいのだよ。」

      「城?俺を?」

      「そうだ。来てくれるね?」


      こんなチャンスは滅多に無い。
      こんな路頭で過ごすより城の中の方が良い。
      すっくと立ち上がり、大人の受け入れをのむことにした。


      城に着くとすぐに大きな門の部屋の前に通された。


      「彼を中へ。」

      「は、」


      重いドアが開いて目の前に三人の人間が居た。


      「守、彼が今日からお前を守る騎士だ。」

      「騎士……!!」


      俺と同じくらいの背の子供が座っていた椅子から立ち上がって近寄ってきた。

      よく見てみると俺の方が大きいように見える。


      「名前、何て言うんだ?」

      「なまえ……ない、知らない。」

      「そうなのか?……なら俺が付けてやる!」


      自信満々に微笑んだと思えばすぐに手を叩いて作った名前を言った。


      「お前の名前は風丸だ!風丸一郎太。」

      「かぜ、まる……いちろうた……」

      「俺は守だ。円堂守!」

      「えんどう、まもる……」


      輝かしい笑顔がまるで太陽のようだった。

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