恵比すさんとモバ友になろう!
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- 2010/6/6 19:58
- 結婚式 整いました。②
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- ハメられた!と思ったが、どうやら違うようだ。
よりによって、お前かよ…。同情の視線が俺に集まる。
それでも身代わりになってくれる奇特な人はいない。
これなら、欠席していた方が今後の人間関係を円滑にできたかも…。そんな想いが頭をよぎる。
「幸せ最高潮の二人」と「不運てんこ盛りの俺」が同じ会場に同席する…。
神様、俺何かいけないことしました?
受付を済ませ、入場。
受付で渡された二人のプロフィールを熟読する。
使えるネタがないか必死だ。
たぶん、二人の両親より二人について詳しくなりそうなほど読み込んだ。
そして、ひらめいた。…いや、整った。
紙とペンを借りて、セリフをまとめる。
長く喋れば、必ずボロが出る。
勝負は、短く。
式が進み、まもなく出番。
新郎&新婦の友人がスピーチする。
「俺の前のヤツすべれ!」と強く念じたが、無難に終了。
そして、俺の番。
司会のおねいさんが俺の名前を呼んでいる。
「行きたくない。」いや「逝きたくない…。」
ところが、ここで突然吹っ切れた。
追い詰められて、おかしくなったとしか説明できない。
ともかく、急にどうでもよくなった。
席をたち、新郎&新婦の前へ。
明らかに驚いた様子の二人。
なんでお前が…。
言いたいことはわかる。でも、俺も好きできてる訳じゃないんだ。
深呼吸して、
「♂さん、♀さん、ご結婚おめでとうございます。…
(前の人達をマネして決まりごと挨拶。そして、)
突然ですが、なぞかけを…
『お二人の気持ち』とかけまして、
『お二人の出身地』とときます。」
司会のおねいさん「そのこころは?」
「あいちとえひめ、どちらも愛にあふれているでしょう。」
まばらな拍手から始まり、徐々に理解されたようで、会場全体の拍手になった。
涙が出そうなほどの安堵。
そのあとどうやって席に戻ってきたのか覚えていない。
とにかく席に戻ると隣りのK山が、
「なぞかけは、一つの言葉に二つの意味を持たせなきゃ…。」と言ってきた。
じゃあ、お前やれよ!
帰ったら、デスノートに「K山」って書くと決める。
今日の俺は、神様に見捨てられた。きっと死神は味方になってくれるだろう。
今夜、もしK山が心臓麻痺で死んだら、たぶん俺のせいだと思う。
最後に♂さん、♀さん、いつまでもお幸せに。
- ハメられた!と思ったが、どうやら違うようだ。