☆Mr.猿☆さんの日記

更新する

- 2011/7/4 16:33
- ～御前崎市津波防災講演会～④
- コメント(0)
- 閲覧(14)
- ～釜石の奇跡～
  
  運命の３･１１････釜石東中学校では地震当時校長が不在で、放送設備が地震により使えなくなりました。
  
  慌てて教頭がハンド式の拡声器を探していると、その間にも生徒達が誰に言われでもなく｢逃げろー！!｣と叫びな次々に外へ走っていきました。
  
  元々校庭で部活をしていた生徒達も校舎に向かい逃げるよう叫んでいました。
  
  生徒達は全員が最初に決めておいた場所に走っていきました。
  
  途中鵜住居小学校の児童もにも避難を呼び掛け中学生が小学生の手を引いて走り続けました。
  
  さらに途中の保育園では保育士達が園児をリヤカーにのせて避難を開始しているところでした。
  
  中学生達はそれを手伝いながら走り続けました。
  
  それを見たお年寄りたちも加わり、やがて避難場所に到着しましたが、一人の生徒が教師に言いました。
  
  ｢先生、やっぱここじゃダメだ!!｣
  
  そう叫んでさらに上に向かって走り出しました。
  
  当然みんなそれについていきました。
  
  次に着いたところでしばらく休んでいると、津波が押し寄せてきているのが見えたそうです。
  
  そして､なんとさっきまで自分達がいたところが飲み込まれているのが見えたそうです。
  
  ｢ここではまだダメだ!!｣
  
  だれがと言うことも無くそれを見てまた一斉に走り出しました。
  
  こうして最初の中学から最後の避難地まで犠牲者をだすこと無く逃げきりました。
  
  しかし、実は助かったのは学校にいた生徒で､残念ながら病欠などの諸事情で校外にいた５人の生徒が犠牲になってしまいました。
  
  中には自宅の裏の独り暮らしの年配の方を助けに行って命を落としてしまった生徒もいます。
  
  教授は悔やんでいました。
  
  ｢助ける人になりなさいと教えたばかりにあの子を死なせてしまった…･今でもこれでいいのか？と悩んでしまいます。
  
  釜石の奇跡どころか防災の研究者としては完全な敗北です。｣
  
  と仰いました。