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    • 2015/12/29 8:55
    • りゅうちゃん4(転載)
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    • 私が~~様に魅入られた(何て言ってたかわからないw)
      キヌ(?)を喰うてしまってるようだ と父が叫ぶと祖父は目を見開き、
      放心といった様子で私を見つめていた。

      神社の近くで農家をしているおじさんが家に飛び込んできて玄関で何やら騒いでいた。
      慌てている様子だった。
      母が対応し、すぐに父と祖父が玄関へむかった。
      何やら訳が分からない喧騒の中、ふと縁側に目をやるとりゅうちゃんが立っていた。
      いつも通りの奇麗な顔。
      だが一点、いつもと違う背丈ほど長くて白い髪の毛。
      必ず迎えに行くから待っててくれ。りゅうちゃんが私にそう言うのでうんと返す。
      それはいつ?言葉になるかならないかくらいのタイミングで私の視界は急に奪われた。
      祖父が麻布のような物で私の全身を覆ったのだ。
      私はそのまま祖父に抱きかかえられ、どこかに連れて行かれ(恐らく本殿)
      生ぬるい酒のような液体を麻布の上かけられて車に乗せられ、そのまま町を出て行った。

      しばらくゴトゴトと揺られていると車は緩やかに止まった。
      布の口が解かれ、父と母が不安そうな顔で私を見ていた。
      何がなんだかわからない私に母は、もう二度と家には帰れない事。
      父、祖父と離れ、母方の祖父母の家で母と暮らす事を告げられた。
      わかったと素直に返事した私を両親は呆けた顔で見ていたが、
      私は大して気に留めなかった。
      父や祖父と離れるのは寂しいが、会いたいと言えばむこうから来てくれる。
      なにより、りゅうちゃんが迎えに行くと言ったのだから待っていればいい。
      そんな心境で私は古都の住民になった。

      色んな物が「見える」ようになったのもその辺りからだと思っている。
      いや、単にそれまでは限られた範囲の中でしか生活していなかったのもあって、
      たまたま遭遇してこなかっただけかも知れない。
      でも私はりゅうちゃんがくれたあの果物のせいだと、今でも思っている。

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