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    • 2015/12/29 8:48
    • りゅうちゃん1(転載)
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    • 私は所謂「見える人」だ。

      といっても「見える」「会話する」ぐらいで他に特別な事が出来るわけではない。
      例えば分かり易く事故現場にボケっと突っ立つ、どことなく色の薄い青年。
      私と目が合うと照れくさそうに目を逸らす。
      20余年こんな自分と付き合っていて、生きている人間と同じくらいの「何か」に引き留められている色の薄い(元)人を見てきたが、
      彼らがこちらに害を加えようとした事はほとんど無い。
      ある人は何かを考えこんでいるような。
      またある人は虚空を睨むように、その場に留まっている。
      自由自在に移動しているような奴は本当に極稀である。
      正直、オカルト好きな私にとってこの体質は非常に有難い。
      ラッキーと思っているくらいだ。

      これまで「オカルト好き」と「見える」のお陰で色んな体験をしてきたが、
      私は私の体質が生来のモノなのかどうか知らない。
      記憶に残る一番幼い頃の話をしようと思う。




      私の実家は近江で神社をしている。
      店でも開いているような口ぶりだが、
      父、祖父、曾祖父…かれこれ300年は続いているそれなりの神社だ。
      幼稚園に行くか行かないかぐらいの時分。
      毎日境内を走り回っていた私はある日、
      社務所の裏手にある小山にこれまた小さな池を発見した。
      とても水が透き通っていて1m弱の底がとても良く見えた。
      脇には当時の私の背丈をゆうに超える岩がある。
      私はその岩によじ登ってはすべり降り、よじ登ってはすべり降りるという
      何が面白いかよくわからん遊びに夢中になっていた。

      何回目かの着地後、不意に気がついた。
      地面を見つめる私の視界に、草履を履いた小さな足があった。
      顔を上げると前方に浅葱色の変な着物(じんべいみたいな服)を着た私より少し大きいくらいの男の子が立っている。
      私が何をしているのか。さも興味有り気といった表情でじっと私を見つめている。
      中性的でとても奇麗な顔。
      私は参拝にきた人の子供かなぐらいにしか思わず、
      構わずまたあの儀式の様な謎の遊びを再開した。
      すると男の子は何も言わず私の真似をする様に、
      岩を登っては降り、登っては降りをやり始めた。
      当初私は自分が考案した最高の遊びを真似されたと憤慨しましたが、
      まぁ子供というのは得てして誰とでもすぐに仲良くなるもので。
      男の子は名前を「りゅうじ」といった。
      私は彼を「りゅうちゃん」と呼んでほぼ毎日小山で遊んでいた。

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