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    • 2012/4/22 4:19
    • 黒い僕~その32~
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    • 僕は頭の中が混乱した。知りたいと思ったのは僕のほうなのに… リカの事をなにも知らなかった。

      知る事については、覚悟はできていたいつもりなのに覚悟の先の対処までは考えていなかった…

      そして一気に自分の事を話したリカになにか違和感を感じていた。なにか深いものがある…そう、きっと話したくないような事が。

      「リカ… だいたいは解ったけど、両親は? 弟はどこにいるんだ?」

      「……両親はいない…。 弟は、施設にいる」

      リカの言葉が重くなった。

      多分、この言葉からリカと弟は施設育ちで、弟の為にお金が必要なんだろうと僕は解釈して、それを深く聞く事はやめた。

      「そうかぁ…弟がいるのかぁ。意外だなぁ。」

      「なんで意外なの?リカだって弟ぐらいいるもんっ」

      「だってリカがこんなに子供なのに、それより小さな弟がいるんだからさ」

      「あはっ!でもリカは子供ぢゃないもん!」

      「子供じゃないって言う奴は子供なんだよ」

      「ねぇほかにリカの聞きたい事はないの?」

      僕は一瞬戸惑った。
      きっと憶測であろう「施設育ち」の事を聞けば、僕の目の前ある この笑顔はきっと暗くなってしまう。
      「あぁ聞きたい事、知りたい事はきっと山ほどあるんだろうけど今はいいや。俺達今お見合いしてるわけじゃないし、知りたいと思えたその時に聞けばいいじゃないかな?」

      「お見合い?あはは! そんな風に思ってないよ~! 解った。でもその時はちゃんと聞いてね。リカが知らない間に あなたが怒ってる嫌だから 全部言って欲しいし聞いて欲しいから」

      「解ったよ」

      これから、一緒にいて色んな事を知っていくだろうし喧嘩も前以上にするんだろう… 今知っておく事はこれくらいでいい。 この笑顔を見ているだけでそう思えた。 僕にも「過去」はある。リカにも「過去」がある。でもこの一時を二人で笑えたら「過去」はどうでもいいようにすら思えた。

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