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    • 2015/6/28 23:35
    • 日々のささいなこと~シナの木の皮剥ぎ
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    • …六月下旬、北海道は畑も山も、

      自然のサイクルは動いている。

      朝一からの畑へのシシリアンの定植と

      畝のマルチ張りも終わり、

      急いで家に帰り昼食を済ませ

      森林組合の元上司Fさんと

      僕の住んでいる荷負

      (ニオイ=木のたくさん生えているところ)

      のエカシ(長老)Kさんとシナの木の皮を剥ぎに行く。

      シナの木の内皮は煮てすすいで干して、

      その繊維を細かく割いて

      よって丹念に糸にし、そしてそれを

      反物に織り、さらにそこから衣類に仕立てる。

      アイヌの伝統工芸アツシ織りは

      オヒョウの木の内皮で糸をよるが
       
      東北はシナの木の内皮である。
       
      多分、東北アイヌ(エミシ)の伝えが

      東北の伝統民芸「こぎん刺し」の

      地(じ)にあるのだろう。あれはどう見てもアツシ織りだ…。


      熊の爪のマーキングが刻まれたシナの木に

      ナタで根元に横一文字の刻みを入れ

      そこから徐々に上へと皮を剥いでいく。

      シナの木(オヒョウも)の皮を剥くには

      木が水気を含んだ六月が

      最も剥きやすく一番いいんだそうだ。

      まさに自然の中で生きる上での知恵である。


      エカシKさんが伝統的なやり方を見せてくれ、

      僕とFさんもそれに習って体験したあとで

      そこからは近代式。

      Fさんのチェンソーが唸る

      Fさんのチェンソーさばき・体さばきはいつ見ても見事だ。

      流れるような動きで木を伐倒し、五尺切りに仕立てていく。

      さすがは僕の山の師匠である。

      とても60代半ばとは思えない動きである…。

      五尺切りにしたシナは、あとはひたすら黙々と皮剥ぎ。

      すべてを剥ぎ終え、エカシKさん宅の大釜の前に搬送。

      明日、薪ストーブの灰と一緒に煮込むんだそうだ。

      「干して乾いた頃、見に来い」。

      エカシKさんが言う。

      Fさんと一緒に見に行く約束をする。

      …Fさんは、死んだオヤジみたいだ。

      来週が楽しみだ。


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