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    • 2015/1/7 21:02
    • 日々のささいなこと ~津軽びいどろグラス
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    • …なんか目まぐるしく動き回った10日間の帰省だったが

      ちょっとは親孝行になったんだろうか…と

      少し後ろ髪を引かれる思いで

      吹雪荒れる青森駅のホームから

      札幌行きの夜行列車に乗り込む。


      …年月が経てば立派な大人になれると以前は思っていたが

      実際はそうではなかった。

      年月に比例して人間が深まる…とも言えない。

      結局はどんな人生体験をし、何を学んだか

      に尽きるんだろう。

      時間は関係ない、ということか…。


      ただ、ときは残酷にどんどん過ぎていく。

      歳をとるのは自分だけではない。

      家族も友人も、まわりの風景も

      同様に、激しいときの流れの中にあるのだ。

      とどまってはくれない。

      ならば、この限られた時間のなかで

      皆のために、今、自分がやらなければいけないことを

      全速力でやるしかないのだ。


      …故郷を遠く離れ

      別の視点、別の体験や感覚、

      あるいは世界を通過すると、

      それまで見えなかった自分の足元が

      「そうだったのか」と合点がいくことが多々ある。

      僕の場合で言えば

      北海道でアイヌの文化や歴史、そして人の温もりに触れ

      やがてそれが自身の一部として馴染み、

      そしてそれらは、故郷・津軽とその歴史の源流、

      つまりは自身のルーツ、東北エミシや縄文への

      探求の道に自然とつながっていった。

      …なるべくして、なっていることなんだろうと思う。



      …帰り間際に、母が紹介してくれた津軽伝統民芸店に

      立ち寄った。

      店主のIさんは青森民芸協会の重鎮でもあり

      「美」とは生活の中で使われるものの中にこそ

      見い出される、すなわち「用の美」を探求されている

      方であった。

      なんと去年、僕の住んでいるすぐ近くのアイヌの里

      「二風谷(にぶたに)」にて、アイヌの伝統工芸に学ぶ

      夏季民芸学校で校長として訪れていた。

      Iさんの店に陳列してある津軽伝統工芸品のなかに

      シナの木の皮をよった糸を使って作られた

      「こぎん刺し(津軽伝統刺繍)」をしつらえた反物があった。

      アイヌの「アツシ織り」はオヒョウの木の皮をよった糸

      で作られるが、まさにそっくりである。

      やはりここにも、東北エミシ、アイヌの流れが

      重なって、今ここに生きている。

      店の中にあった小さな津軽びいどろのグラスを

      自分の晩酌用に買った。

      Iさんいわく、手作りの津軽びいどろは

      「注いでみて初めてその美しさが本当に光る」とのこと。


      …なるほど、納得だ。

      これからの晩酌が楽しみになりそうだ。



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