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    • 2020/3/6 22:31
    • 春巴に思ふ
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    • 雪音に唄う彼女の声色を聴いた。

      淡く白く、巴に尊く、春遠く、
      その少女は唄い舞い
      雑音のような、悲鳴のような軋む響音を巻いて蒔いて舞いて願い長く歌っていた。

      レティ

      雪の娘はふらりくるりと弧円を描き唄歌う。
      もうすぐ終わる自らの季節を暖かく、寒くあれと歌っていた。
      滑る氷面もやがて溶け入る水面の上で、彼女は訪れる終わりも愛でた巴を抱き入れるように温かい唄を歌っていた。
      細い粒子に撒かれ、憂いに巻かれ、節々溶け潤る結晶のように
      少しずつ消えて亡くなりながら歌っていた。



      綺麗、だった。
      稚拙な言葉を震う。
      身を凍らす彼女のちからを。
      訪れる温かみに安堵する身体も。
      目に見える煌く光景に。
      ああ、綺麗だと思った。

      綺麗。
      その言葉を思うと共に、彼女がキュッと身を曲わせ私と目と目を合わせて

      ニコッと微笑み

      消えた



      私の身を震わす凍えは消えてしまった。
      どことなく、ああ、何となく
      寂しく思える温もりが春風と共に身を擽る。
      寒さが、暖かさが、そして寂しさが、巴に集まり満たした。

      嗚呼
      春が香る。






      冷たい心の先が温もりを求めて
      冬に舞う彼女を探す。

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