紅月和 舞鬼さんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
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- 2013/9/29 7:53
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pkmn
(世界を明るく様々な色をつけては陽の光が充満する夕方までのこの世界、この空間でしか生きられない私は、闇夜に沈み行く夜が迫る前に特別に与えられた室内へと隠れなければいけない。たった数時間、数十時間という限られた中での行動は今まで一切苦を感じなかった、正しく言えば産まれてからそれがさも当たり前で何も興味を示さなかったから、と言った方が良いのかも知れない。でもある日の夕方、私がいるこの崖と対象的なあちらの崖でこんなにも私の人生から苦痛という感覚が鈍った筈のこの感情を心の底から呼び覚ます出来事を目の当たりしてしまった。私と同じ使命を背負い限られた時間の中でしか自由に出来ないあのポケモンを。距離に例えれば近いのかも知れない、けれど体感する距離はとても遠くて、今にも泣き崩れそうなその横顔を、小刻みに揺れるその肩を、慰めてあげたいとこれ程強く1つの想いを願った事がないのに神様はこの小さな願いさえも叶えてくれようとはしない。何かに心臓を鷲掴みされたかの様なキツく蝕む痛みに潤んだ私の世界はなんてちっぽけで小汚いのだろう。
(あぁ、また夜がくる。鮮やかな色彩をも暗い闇が包み込み真逆の世界を産み出す時刻。何が楽しくて、何が嬉しくてこんな人生を背負い息をしているのか解らず絶望しか味わえない私に色を教えてくれたのは夕方に出逢える自分と酷似のあのポケモン。ただ違う事は絶望を感じていないということ。いや、絶望よりも無の感情しか纏わない姿と何も映っていないあの瞳だ。その所為か私の存在すら知らないであろうあのポケモンに酷く惹かれるのに時間は掛からなかった、いつか君と目を合わせ話せる時がくるのだろうか。この絶望しかない人生に希望の光が射し込んだ瞬間だった。
(