夢丘彩子さんとモバ友になろう!
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- 2017/3/17 1:33
- 第19話:つれてって(336)
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- そんな日々が続いたある日の事・・・。
【どうして・・・その時そんな事になったのか・・・。】
グレアムが入った喫茶店にマーシア(クークー)の保護者だったあの元牧師がやって来た。
元牧師は半ば強引にグレアムの向かいの席に座り
「サーニンがあそこへ行ったと聞いて・・・」
「その・・・もし・・・誤解してるなら・・・」
と、言い訳めいた話を始める。
「もし・・・サーニンがいればあの娘がタヒ・ななかったと思っているなら、そうじゃないと伝えたくてね・・・。」
「急性肺炎だったんだ。サーニンからもそう聞いたろう?」
そんな二人を見つけたマックスが、店内の片隅にある公衆電話で慌てふためきながら電話をかける。
「わからないよ! アンジー。」
「ボク達の後をつけて来たのかもしれない! でも・・・。早く来て! グレアムに絡んでるんだ牧師!!」
グレアムは無表情のままコーヒーを口に運ぶと
「義父かサーニンに言って下さい。」
「ボクはもう亡霊なんかうんざりしている・・・。」
と、言いながらカップを[カチャ]とソーサーに置く。
元牧師は
「じゃ・・・マーシアの事はもう・・・」
と、許しを求めるように問いかける。
グレアムは淡々と
「貴方の事。」
「貴方とボクの事・・・。その時から・・・現在にも未来にも生きてゆかなくなっている亡霊。」
禅問答のように答えた。
マックスは受話器を握りしめ
「三階の喫茶店。」
と、教えている。
そこへ・・・
[バシッ]
破裂音が響いた。
[バシッ]
元牧師がグレアムの頬を殴ったのだ。
「どういう意味だ!? “亡霊”だと!? 私がタヒ・ねばよかったとでも言いたいのか!? 私がマーシアをタヒ・なせたとでも!?」
そう逆ギレして叫びだす。
店長らしき男性が慌て
「お客さま!」
と、飛んできた。
グレアムはどこか冷めた気持ちで
(そう思っているのはあんたの方じゃないないのか? だから、こんな所へのこのこと・・・)
(・・・。)
- そんな日々が続いたある日の事・・・。