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- 2013/7/17 1:12
- 憐れ我等 さすらう者 -2-
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- まだ夢を見ている頃は、月給は家賃と光熱費で全て飛んでいた。
家にいるのは一日数十分の日もざらにあると言うのに。
労働法回避の為、パート・アルバイトですらなく、社会的には無職。
保証なし・保険なしだったから、病院にも行けない。
衝動買いで僕の一月分の給料を超える金額の買い物をしてしまう、僕が付人をしてたその人に
「お前も一年間何も買わなければ、100万貯めれんだろ?」
と言われたことがある。
確かに。
でもそれは僕が、屋根なしで暮らし風呂に入らず、飲まず食わずで、一日平均20時間働く事を一年間続ける事のできる生物だった場合だ。
頑張る程度でできる事なら、楽勝なんだが…
今思っても過酷な環境で、学生時代貯めた貯金も一気になくなったが、覚悟が固かった事が災いし、半年ほど続けてしまった。
信じ続ければ、夢は叶うだろうか。
僕の場合は、信じ続けたがために、失った。
夢を含め、あまりに多くを。
体を壊し、心を壊し、一時は言葉も失いながらも一月程で社会復帰したのは、珍しく自分でも過去の己を評価してる。
金は天下の回り物。
その通りだ。
“天”の下を巡る僅かな回り物を、汗水たらして奪い合う。
“天”の下で、永遠に。死ぬまで。
地べたを、泥にまみれてどんなに必死に這いつくばったところで、月に手が届く訳がない。
努力じゃ、運には勝てない。
正直、今の現状、明確にある“生きる希望”は、ない。
ただ、死んでも地獄なら、死ぬまでは生きてみる事にしているだけで。
もしかしたら僕が生きてるうちに、この世界がおかしくなるかも知れないし。
今はそれが夢、だ。
きっと、叶う事のない。
最近、カップルや老夫婦が手を繋いで歩くのを見て
「死ぬのはいいけど、孤独死は寂しいな」
と、不意に思うようになった。
まだこんなに生きるのが下手なのに、考え方が平和で人間臭くなってきてしまった。
先が思いやられる。
- まだ夢を見ている頃は、月給は家賃と光熱費で全て飛んでいた。