くらつんこさんとモバ友になろう！
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- 2017/2/4 18:59
- 恋の節分ふたたび（金やん）
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- それから、数日後―
連日、練習しているものの
思うように弾きこなせず
肩を落としていると―
男子生徒１「さっきから同じところで
つまずいてばっかりだな、あいつ」
男子生徒２「毎日がんばってるの見るけど
あのレベルの曲は
今の彼女には弾けないさ」
男子生徒１「でも、それじゃあ
星奏学院の面目が立たなくねーか？」
男子生徒２「だよな～、やっぱり
普通科の生徒が音楽祭に出るのは
無理があるんだって」
背後から聞こえる
音楽科の生徒たちの会話に
いたたまれない気持ちになる
ふと金澤の顔が浮かび
音楽準備室へ駆け出した―
金澤「なんだ、なんだ、日野
いきなり駆けこんできて
どうした？」
思わず、弱音を吐きかけるが
こんなことで弱音を吐いたら
金澤に一人前だと認めてもらえない
ぐっとこらえるが
涙があふれてしまった
金澤「……日野」
そのことを金澤に気づかれて
あわてて音楽準備室を
出ていこうとすると―
（スチル）
金澤「……そんな焦って
出てくこたあない
日野
お前さん
何かあったんだろう？」
金澤の問いに…
１．うなずく
２．首を振る
→２．首を振る
金澤「お前さんは嘘が下手だな
そんな泣きべそかきながら
何もないって言っても
信じるわけないだろうが
へんに我慢するこたない
ほら、俺に話してみろ
―なるほどなあ
そんなふうに
言われちまったのか
普通科のお前さんを
音楽科の生徒がやっかむのは
仕方ないが……
いいか、日野
吉羅はお前さんの持ってる
可能性に期待してるんだ
なぜだかわかるか？
お前さんの奏でる音色には
聞く人を魅了する力がある
そこに普通科だとか音楽科だとか
そういうことは関係ない
……なあ、日野
俺はお前さんを見守り
指導することしかできない
だが……どうしても
くじけそうなときは頼ってくれ
俺は教師で…
お前さんを支えられる範囲なんて
限られちゃいるが…
それを超えて
お前さんの力になりたいと
思ってるんだ
日野
俺はお前さんの力を信じてる
きっとあの曲を自分のものに
できるってな
だから、逃げずに
立ち向かってくれ
音楽ってのは
楽しく、いとしく、そして苦しい―
お前さんの前途に幸あれ、だ（ボイス）
- それから、数日後―
