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- 2017/8/2 15:04
- 星へと続く道 改訂版
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- 自身の姿を
そのまま映したような
竜胆とトルコ桔梗の花束を
その胸に抱き
碧く深い空へと
どこまでも続く階段を
彼女はひとり歩む
急ぐことなく
休むこともなく
その一歩一歩を
慈しむかのごとく
踏み出してゆく
まるで宝石のように
キラキラと輝く
大切な想い出
二度と味わいたくない
苦い記憶
報われることなく散った
無償の愛
決して満たされることのない
空虚な心
涙さえ枯れ果てる
孤独な夜
尽きることの無い
悲しみで満たされる冷たい泉
抑え切れない怒りの炎
狂ってしまいそうな
痛みの連鎖……
そうした全ての軛から
いま
解き放たれてゆく
地上で
こびりついた
垢と穢れを
ひとつひとつ
剥ぎ落としてゆく
無になるのではなく
限りなく澄んだ
真っ白な存在へと
清められ
昇華してゆく
いつの間にか
ふんわりとした
綿毛のような翼をまとい
もう自由に
羽ばたくことができる
もはや歩き続ける
必要は無くなった
そのことに気づいて
一瞬立ち止まると
小首を傾げ
かすかに微笑む
その瞳は
星々の煌めき映し
もはや涙は無い
純白の翼をゆっくりと
左右いっぱいに広げ
彼女は飛び立つ
竜胆と桔梗の
花びらを
散らしながら
どこまでも
どこまでも
無数の光またたく
星へと続く道へ
黙って見送ることしかできず
地上に取り残された者たちは
それでも心から願ってる
彼女が辿り着くであろう場所で
その魂の安らかならんことを
RIP Shoko -
- 自身の姿を
