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- 2021/8/19 19:17
- It's not about (・ω.). It's about yumi.
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- 私の兄は県内トップの進学校に通っていた。
私は兄を家庭教師に迎え、柄にもなく毎晩机に向かった。
塾に通わなかったのは、母が私に塾通いのカネなど用意するはずが無いと踏んでいたからだ。
それにしても私が生涯でこの時期ほど勉強に打ち込んだことは無かっただろう。後の博士論文にも苦労はしたものの、この時ほどでは無かったと思う。
それまでの私の偏差値は47か48。兄を家庭教師に迎え、半年間の努力でそれを63にまで押し上げた。
しかし目指す高校の偏差値は70。遥かに遠く及ばない。
その頃、いつしか髪は黒髪に戻っていて、周囲の親しいクラスメートらのその顔ぶれはDQNヤンキー系から別の人種、陰キャガリ勉系へと変わってきていた。
そんな秋。担任と母を交えた3者面談で、私は初めて志望校を明かした。
案の定、担任には
「無理だから他にしよう」
とアッサリ言われた。しかし、
「私、そこしか考えてないのでそれはできません」
母は黙ったままだった。
担任は年末の試験結果を見てもう一度考えよう、と譲ってきた。
私は更に自分を追い込んでいった。それは自分に課した目標をclearするために、だ。
つづく
- 私の兄は県内トップの進学校に通っていた。