次郎、★さんとモバ友になろう!
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- 2012/3/4 0:04
- 下らない話
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- 先日の登校日の話をしよう。
その日の朝、俺は迷っていた…
「鞄を持って行くかどうか」
そんな下らない事で15分は悩んだだろう。
前回の登校日で教室に居たのは20分弱
登校するのに掛かる時間と大差ない。
更に、配布物も殆ど無かった。
例えあったとしても机の中にぶち込んで放置するので問題無い。
定時制生徒へ俺からのささやかなプレゼントだ。
まぁ、あまり嬉しいと思える代物ではないだろう
無論、俺が貰ったとすれば
「嬉しい!」
なんて感情は芽生えない。
寧ろ、
「卑しい!」
と思う事だろう
少し話が逸れてしまったが
15分悩んだ末に俺は、鞄を持っていかない事を決心した。
…のだが、家を出ようとしドアノブに手を掛けた瞬間にはっとした。
回りの目を気にする自分を想像してしまったのだ。
聞こえるか聞こえないかわからないような声で囁かれる
勿論、俺に聞こえないように話しているのだろう
「オイ、あいつ鞄持って来てねーよ」
「何しに学校来てるのかねー?」
そして、帰る時には
「なぁ、あいつだろ?学校に鞄持って来なかったのって」
「そんなんだったら学校来なければいいのに―――」
そんな場面を想像して、俺は恐ろしくなった。
もし、このまま鞄を持って行かずに登校してしまったら
俺は「オ○ニーマスター黒沢」の中盤あたりのように陰湿なイジメの標的に成り兼ねない…
恐ろしかった…
本当に恐ろしかった。
そして、俺は空っぽの鞄を自転車のカゴにほうり込んだ。
学校の駐輪場に着いた時、俺は考えた。
空っぽの鞄なんて必要ないんじゃないか?
配布物を持ち帰る事もない。
そう考えた時
鞄を教室へ持って行くのがなんだか癪になってしまった。
こうして俺は空の鞄を自転車のカゴに入れたまま、教室へ向かった。
そこで俺の目は覚めた。
「あぁ、夢か…」
俺はそう呟いて学校へ向かう準備をした。
学校へ向かう自転車のカゴには空っぽの鞄が入っていた。
- 先日の登校日の話をしよう。